子育てに行き詰まったので、母親に連絡を取ってみた


アメリカのヒッピームーブメントを牽引した 故ラム・ダスに、
「自分が悟りを開いたと思ったら、
実家に戻って親と一週間過ごしてみなさい」
という名言があります。

 

 

どんなに悟りを開いた人でも
親の前では途端に
子ども時代の自分に戻ってしまい、
彼らのちょっとした言動で、激しく動揺する。

 

 

親との関係ほど、
われわれを生涯にわたって
呪縛しつづけるものは
なかなかありません。

 

 

(反論したくなったそこのあなた、
それはあなたが、
素晴らしい両親の元に生まれたか、
親との問題に完全に蓋をしているかの、
どちらかだと思います^^;)

 

 

ラム・ダスの言葉に触発されたわけではありませんが(笑)、
先日、本当に本当に久しぶりに、
母親と、電話で長時間話しました。

 

 

わたしはある時期から、
母と意味のあるコミュニケーションを取ろうとする努力を
すっぱりやめてしまったので、
(つまり、あるがままの母を受け入れることにした)
電話で1時間も話したのは、
おそらく10年以上ぶり。

 

 

この後に及んで何故、
母とあえて話そうと思ったかというと、
母親としての自分のありかたに
ほとほと嫌気がさしたからです・・(汗)。

 

 

娘にしょっちゅうイライラして、
あれこれ口出しして、
毎日喧嘩ばかり。

 

 

わたしが母親にされて嫌だったことを、
そっくり娘にしてしまう。

 

そうなるのは分かっていたので、
(詳しくはこちらの記事をどうぞ ↓ )

子どもが欲しいかどうか、どうしても決められなかった私。〜娘を我が家に迎えるまで その3

子どもを持つ前も、持ってからも
死ぬほど自分のセラピーを受けたし、
ペアレンティングのコースも取ったし、
NVCも学んでいるのですが・・・・(汗)。

 

 

それでも中々変われない自分に業を煮やし、
最後の砦として、
母親に、 わたしを育てていたときの気持ちについて
インタビューしてみようと思ったわけです。

 

 

・・・・で。

 

 

本当に、電話してよかったです。

 

 

別に、
母から感動的な子育て中の逸話を聞かされたわけでもなければ、
ずっと欲しかった、母からの承認を得られたわけでもなければ、
お互い涙、涙・・・で心が通じ合ったわけでも
全然なかったのですが^^;。

 

 

何が良かったかというと、
母親としての自分を、
ほんの少しだけ、
前よりも、肯定できるようになったのです。

 

 

久々に母親と話して、
彼女がどれほど 自分の感情(そして身体感覚)と、完全に切り離されて生きているか、
(気持ちを何度聞いても、帰ってくるのは思考のみ)
人の話をまったく聴くことができないか、
(すぐに遮り自分が話し始める、相槌も一切打たない)
常に不安に駆られて、焦っているか、
(そしてそれに無自覚であるか)
いかに自己肯定感が低くて、世間体ばかり気にしているか、
そして何より、 娘であるわたしに、
どれほどネガティブなエネルギーを注いできたのかが、
改めて、手に取るようにわかったからです。

 

(なんだか、 すごい母親の悪口書いてるみたいですけど、
彼女を責めているわけでは全然ありませんので・・^^;。
彼女がそういう性格なのは、もちろん理由があるからです。
よかったらこちらの記事もご覧ください ↓ )

続・心配は、愛情とはちがいます

 

子どもを持つ前のわたしだったら、
彼女のいつもの会話パターンが始まった途端に、
激昂して、電話を即座に切るのが関の山でしたが、
今回の電話の目的は、わたし自身の癒しではなく、
娘との関係改善だったので、
わたしも電話を叩きつけることなく(笑)、
冷静に、彼女の話を聴くことができました。

 

 

そして、
こういう母親の元で、
第一子として、 母から最も注目されて育ったわたしは、
(母がわたしに注いでいたエネルギーはたぶん子育て全体の80パーセントくらい、
妹や弟は合わせて20パーセントくらいだった感じです)
その割には、 すごくよくやっている(笑)。

 

 

それが本当に、 実感できたのです。

 

 

20代で転勤うつになり、
(そのときの記事はこちら
ものすごくものすごく苦しんで、
仕事をやめて自己探求の旅に出て、
数えきれないほどセラピーを受けて、
自分の内面をとことん見つめさせられる大学院で心理学を学んで、
曲がりなりにも大勢の人をサポートする側に回っているわたしは、
少なくとも、
自分が娘にどんな仕打ちをしているかは十二分に自覚しているし、
そこから抜け出そうと努力もしている。

 

 

娘に、
わたしがそういう行動を取ってしまう理由も、
折に触れて自己開示している。

 

 

娘が話し始めると、
自動的に耳にシャッターが下りてしまうことにも気づいていて、
彼女の話にもできる範囲で耳を傾けようとしている。

 

 

(そして、子どもの話って本当に面白いんです。
こんな面白い話をまともに聴けないのは、
大変な損失だということにもづきました)

 

 

・・・・それで充分じゃん。

 

 

わたしの友人には 本当に本当に良いおかあさんが何人もいて、
彼女たちの、我が子に対する接し方を見ていると、
ものすごく学びになるのと同時に、
そうできない自分をやはり責めていたのですが、

 

そもそも、
わたしが彼女たちと同じようになど
できるわけないんです。  

 

 

育った環境が、まったく違うんだから。

 

 

そして、妹も、
わたしよりもずっと上手に子育てしているように見えて、
同じ親の元で育ったのに・・・と、
これまた自分を責めていたのですが、
それも違う。

 

 

だって、 わたしと彼女とでは、
母親から受け取った ネガティブなエネルギーの総量が
ぜんっぜん違うんだから(笑)。

 

(わたしは親から受け取ったストレスを
全部妹にぶつけていたので
妹も大変だったと思います・・・。
もちろん、自分ばかりが被害者ヅラすることは
全然できないです)

 

 

ということも、
電話を叩き切らずに済んだおかげで(笑)、
彼女のエネルギーをちゃんと体感として感じられて、
ようやく腑に落ちました。

 

 

もしあなたが人の親で、
(あるいは誰かのパートナーで)
自分の、子どもや配偶者に対する態度に嫌気がさしていたら、
まず、嫌気がさしているという事実そのものを 祝福してください。

 

 

それはつまり、
あなたには少なくとも
気づきがあるということです。

 

 

そして、つまるところ、
わたしたちにできるのは、
気づくことだけなんです。

 

 

それを、
なんとかして 「変えよう」と頑張るから
余計おかしなことになる。

 

 

大丈夫、
あなたはあなたの親よりも、
きっとよくやっています。

 

 

それが信じられなかったら、
わたしのように、
一度親と話をして、
どういう気持ちで子育てしていたかを聞いてみて、
その話をしているときの、
彼らのエネルギーを受け取る自分を観察してみるのも いいかもしれません。

 

 

ラム・ダスの言う通り
それはなかなか大変なことなので(苦笑)、
最後の手段にしても、全然構わないと思いますけどね。

 


こんな風に甘えてみたかったな・・・^^;。

 

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