何もしないあなたが、世界を救う


わたしが、
自分の仕事を心から愛する理由は
いくつもありますが、
そのうちのひとつが、
「わたしたちはみな、つながっている」ということを、
日々思い出させてもらえることです。

 

わたしのクライアントさん達は、
もちろんお互い面識はありませんが、
抱えているテーマが 驚くほど似通っていたり、
同じ日に、まったく同じエピソードが続いたりすることは、
本当に、日常茶飯事です。

(セラピーのシンクロについては
過去にもブログに書いています。
こちら↓)

シンクロ(そして私たちはすべてつながっている)

 

そして最近、
わたしがセラピー中によく感じるのは、
「裕福な家庭で育つことの過酷さ」 です。

 

わたしを含め、
親がサラリーマンなど
いわゆる「普通」の家庭で育った人は、
お金持ちには
何の悩みもないと思ってしまいがちです。

 

でも、
機能不全な富裕家庭で育つのは、
実は、
機能不全な一般家庭で育つよりも、
魂的には、ずっと苦しいことなのではないかと
彼らを見ていて思うことがあります。

 

お金持ちだと、
お金でいくらでも取り繕えるので、
家庭内で子どもが苦しんでいたとしても、
その苦しさが、
白日にさらされることはない。

 

つまり、
外部の助けが入りにくい。

 

(家庭の秘密を知られないために
引越すことも、
人目につかない郊外に
高い塀の家を建てることも、
お金持ちには簡単です)

 

しかも、
お金持ちの子どもが
何かの悩みを抱えていても、
周囲には共感してもらいにくい。

(教師から
「そんな風に考えるのは、 あなたがお嬢様育ちだからだ」
と言われたクライアントさんもいます。
自分とはまったく関係のない
家庭の状況を持ち出されるなど、
本当にひどい話です)

 

そして、
父親が中小企業のワンマン社長だったりする場合、
彼は家の中を支配下に収めるのみならず、
外の世界にも君臨しているので、
周囲の大人が、
助けに入ってくれることもない。

 

(親戚中が集まった飲み会の席で
父に本当にひどいことを言われても
周りの大人が誰も助けてくれなかったという
クライアントさんもいます)

 

体裁と外聞を何よりも重視する
富裕家庭で育ち、
親の期待に応えられずに
(あるいは応えすぎて)
心身ともに傷ついているクライアントさんは、
現在わたしがお会いしているレギュラーの方の
半数近くに上り、
その中には、
いわゆる、社会的な活動ができずに
家にひきこもっているクライアントさんも
何人かいらっしゃいます。

 

そして、
社会参加をしていない方たちは、
そのことに ものすごい引け目を感じています。

 

「経済的に恵まれているから
何にもしないでいられるけど
こんな状態でいいのだろうか。
仕事も子育ても、
わたしは生産的なことをまったくしていない」

 

いやいやいや、違うんですよ。    

 

わたしは本当に、
心から思うのですが、
「何もしていない」人が
一定数存在していなければ、
この世は、はっきり言って、
地獄です。  

 

より多く活動し、
より多く生産し、
より多くお金を稼ぎ、
より多く消費する。

 

そんな生活を、
地球上の全員が行ったら、
一体どうなることでしょう??

 

(もうすでに、
破綻の兆候は見えていますが)

 

この世界は、
「何もせずに、ただ存在する」 人によって、
実は支えられているのだと、
わたしは知っています。

 

この世の本質は、
目に見えないエネルギーです。

 

そして、
見えないエネルギーを整えているのは、
そういう、
一見何も生産的なことをしていない人たちです。

 

(インドのラダックで、
常に祈っているお坊さんたちが、
東日本大震災の後の日本に 集団で祈りを捧げてくれたことは、
わたしのブログでも、
何度も書いています。
彼らが祈ってくれなかったら、
原発事故は もっとひどいことになっていたかもしれません)

 

祈りの力

 

そして、
「何もしないで、ただ存在している」人が、
一人いるだけで、
周りの人間は
多大な恩恵を受けるのです。

 

北海道の某所に、
森の中に一人で住んでいるおじさんがいます。

 

わたしは彼の元をふらっと訪れて、
森羅万象、
いろんなことを話し込むのが大好きです。

 

そして彼の元には、
同じように、
ふらっと訪れて、
おじさんの淹れてくれるコーヒーを飲みながら
おしゃべりしていく人が たくさんいます。

 

それもこれも、
彼が、
そこの小屋でのんびりと
何もしないで、
ただ存在してくれていなければ、
実現できないことです。

 

わたしのクライアントさんの一人は、
家にいて、
窓から見える夕日や
空の美しさに
感動することがよくあるそうです。

 

忙しい我々は、
空を見上げることすら、
ほとんどしません。

 

そんな中で、
そこに確かに
空や夕日が存在していることを知っている
そしてその美しさに心を動かされる
人たちの存在は
本当に尊いです。

 

なぜなら、
そこであなたが自然に触れて感動することで
とてもキラキラした、
良いエネルギーが
世界に送り出されるからです。

(「バイオフォトン」で検索してみてください)

 

だからもしあなたが、
「わたしは何も
生産的なことをしていないから
存在価値がない」 と思っていたら、
あなたは、
何もしないで、
ただ心地よく世界に存在するだけで
エネルギー的に、
多大な貢献をしているんだということ、
それによって、
何万人もの人を助けることができるんだということを、
そして、もしあなたが、
働かなくても、経済的に困っていないのであれば、
「自分は、良いエネルギーを世に送り出すという
重要なミッションを持った存在なのだ
ということを、
ぜひぜひ覚えておいてくださいね。

 

世界を真の意味で救うのは、
そういう、いわゆる
「何もしない人たち」 なのです。

 

本当ですよ。

最近、夕日を見たのはいつですか??

 

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