最後に残るのは、生活です〜国際女性デーに寄せて


昨年、ガッキーとの結婚でお茶の間の話題を集めた、
俳優で音楽家の星野源さん。

 

彼は、すぐれた文筆家でもあり、
「そして生活はつづく」という
素敵なエッセイ集を出しています。

 

その中に、彼が過労で倒れたときのエピソードが出てきます。

 

駆けつけたお母さんは、
源ちゃんにこう言ったそうです。

 

「あんた、生活嫌いだからね。
掃除とか洗濯とか、
そういう毎日の地味な生活を大事にしないでしょあんた。
だからそういうことになるの」

 

源ちゃんのお母さんは
本当に優れた人なんだなあというのが
彼のエッセイを読んでいると
よくわかりますが、
(だから彼のような素晴らしいアーティストが育ったんですね)
このお母さんのコメントは、
本当に秀逸だと思います。

 

生活。

衣食住。

料理をし、
お皿を洗い、
洗濯をし、
洗濯物をたたみ、
掃除をし、
部屋を片付ける。

 

 

・・・このうえなく、地味な作業です。

 

 

そこには
天下国家も出てこなければ、
他者からの称賛もない。

 

 

もちろん、お金にもならない。

 

 

でも、
あなたが いくら社会参加をしていようが、
立派な肩書きがあろうが、
お金をいくら稼いでいようが、
年をとって、
そういうものをすべて剥ぎ取っていったときに、
最後まで残るのは、
結局は、
衣食住という、
毎日の生活のみです。

 

 

そして、
「死ぬ瞬間の5つの後悔」は、

「自分に正直な人生を生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」
「友人と連絡を取り続ければよかった」
「幸せをあきらめなければよかった」
であり、

 

そこには、
天下国家も、
社会からの称賛も、
お金も登場しません。

 

 

だとしたら、
今この瞬間から、
日々の生活を、
一番大切に、生きていきたいものですよね。

 

 

そして、
「幸せ」とは、
何度もお伝えしているように、
内側から沸き起こる 「幸せ感」であり、
決して、
物理的な成功や、
他者からの称賛ではありません。

(それらの達成を通じて感じる充足感は、
いわば、「にせものの幸せ感」です)

 

 

で、
幸せ感を最も感じられるのは、
衣食住=生活を楽しむことだと、
私は思います。

 

 

そして、
日々の地味な生活を
楽しむ術に長けているのは、
圧倒的に、 女性です。

 

先日、
我が家で 引っ越しパーティーをしました。

 

 

女性ばかり5人が集まり、
周りで子供達がわいわいと騒ぐ中、
延々10時間、
ワイン5本を空にしつつ、
おしゃべりと飲み食いを楽しみました。

 

その時は、
サラダを作る人、
たこ焼きを焼く人、
お皿を洗う人、
子どもと遊ぶ人・・・と、
自然に役割が分かれ、
彼らが帰宅したときは、
台所はきれいさっぱり片付けられて、
わたしはただ、
「楽しかったなー」という幸せ感と、
ほろ酔いの心地よさともに、
ベッドに入るだけでした(笑)。

 

 

で、
あなたの死の床を温めるのは、
他でもない、
こういうささいな
日々の幸せの記憶の積み重ねなのです。

 

 

昨日は、国際女性デーでしたね。

 

 

何かの達成や大事業ではなく、
生活を通じて、
他者との関係を深める力に長けている女性。

 

 

殺人などの凶悪犯罪率が
男性に比べて圧倒的に低い女性。

 

 

他国に戦争を仕掛けることも
巨大マネーを動かすことも
大きなダムや橋を作ることも
まずしない女性。

 

 

あなたが女性であれば、
その事実を、
どうぞ誇りに思ってください。

 

 

世の中のすべての女性と、
その女性の最大のサポーターになりうる
すべての男性に
愛を込めて。

 

 

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