高野山への旅 その3


高野山で宿坊に泊まる楽しみは、風情のある建物やおいしい精進料理もさることながら、朝のお勤めに参加できたり、写経体験ができたりすることです。どれも本当に、素晴らしい体験でした。一緒に行ったマギーは、もちろん読経の中身などは分からないのですが、本堂で読経を聴いていたときに自分の亡くなった親族やペットがイメージに出てきたそうです。言葉や背景が分からなくても、それが先祖供養に関するものだということはちゃんとエネルギーで伝わるものなんですね。

先祖供養といえば、彼女と2人で宿坊の露天風呂で話し込んでいたとき、お互いの喪失体験について語っていたまさにその瞬間に鳥が美しい声でさえずり始めました。あまりにもタイミングが良くて、我々は2人とも、亡くなった我々の大切な存在たちの魂が鳥の声を借りてその場に戻ってきてくれたんだと確信しました。鳥は私たちがお風呂から出るまで、ずっとさえずり続けていました。滞在中にはこうした不思議なことが本当にたくさん起きました。

最終日の朝の勤行直後の本堂脇の庭園です。朝日の美しかったこと。

最終日は、前日とはうって変わったぴかぴかの快晴でした。

晴れるとまったく違った雰囲気ですね。これも素敵でしたが、個人的にはあの幻想的な霧の方が良かったかな(笑)。

名残惜しい気持ちで高野山を後にし、京都へ向かう彼らと大阪で別れ、関空から札幌に戻ってきました。

その前の東京のトレーニングと合わせて、私にとっては本当に特別な10日間になりました。そういえば、今思い出したのですが、札幌から東京へ向かう行きの飛行機で、私の前の席に江原啓之氏が座っていましたっけ(笑)。あれも何かの前兆だったのかもしれませんね。札幌に戻ってきてからもいろいろと不思議なことが続いており、何かが私の中で大きく動き始めているような気がします。これからの展開が本当に楽しみです。