仕事納め


今日は午前中で仕事納めでした。3人の方にお会いした(一人はスカイプでのセッション)のですが、最初のお二人がなんと言うか、すさまじく感動的なセッションで、私はセラピーをしながらぽろぽろもらい泣きし、終わって一人になった途端に号泣してしまいました。時々こういうことがあるのですが、2人連続というのは初めてで、ちょっとびっくりです。

セラピーは、セラピストが泣いてしまったら本人のプロセスの邪魔をしかねないので、私はいつも、涙をクライアントの方に見せないようにしています。今回も、一人はスカイプ、もう一人の方もセッションの間中ずっと目を閉じていらっしゃったので、たぶん相手には気づかれていないはずです(笑)。声だけは平静を保つように心がけていたので。

でも本当に、時々心の底から感動して、自分の気持ちを抑えられなくなることがあります。私が涙するのは、いらっしゃる方の苦悩に触れたときというよりも、本当に長い間苦しんできた彼らの中に、その苦しみにもかかわらずまったく損なわれていない美しい部分を見たときなのです。そういうときに私の涙腺は本当にもろい。そして、そういう瞬間に触れるたびに、この仕事をしていて良かったなあと心から感じます。

そして、そういう瞬間に無数に立ち会える私は、本当に幸せです。

今年は、昨年より延べ200人も多くの方が私のちいさなセラピールームを訪れてくださいました。このペースでいくと、年間1000人を超えるのも夢ではなくなってきました。これも、自分の内面の旅に果敢に取り組むことを決意された、南は関西から北は道北までの多くのクライアントの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

皆様、本当にこの1年お世話になりました。来年も、皆様の癒しの旅にご一緒できることを心から光栄に思い、また楽しみにしています。

昨夜、札響の第九を聴きにいったキタラで。昨年も似たような写真を撮った気がしますが、きれいなので性懲りもなく再び(笑)。

実は、今年の第九は第1楽章があまりにも最悪で、途中で生卵をぶつけて帰りたくなったほどでした。去年の札響の第九があまりにも素晴らしかったので、その落差には唖然、呆然とするばかりです。あまりにも音がバラバラで濁っていて、聴きながら気持ちがどんどん暗くなっていってしまいました。ベートーヴェンの音楽はしつこいので、素晴らしい演奏だと感動もひとしおですが、ひどい演奏だとそれを聴き続けるのは本当に、苦行以外の何物でもありません。同じオケであそこまで違うとは、音楽って何というか、面白いものです。
ただ救いは、オケが途中から持ち直して、4楽章は合唱とソロの素晴らしさもあって非常に感動的な演奏だったことです。合唱は、男声がちょっと怒鳴りすぎてる気もしましたが、さすがのハーモニーでしたし、何よりもソリストが素晴らしかった。バリトンのロバート・ハニーサッカーのソロには感動して涙が出ました。実はある雑誌の取材で、昨日本番前に彼にインタビューしたのですが、そのときの話が非常に感動的だったので、それもあったのかもしれませんが。
まあ、最後は良い終わり方で本当に良かった。第九はやはり、私にとっては一年の最後を締めくくる大事な音楽なので、変な演奏だったら来年の運勢にも影響が出そうですからね(笑)。

いろいろありましたが、本当に素晴らしい1年でした。来年はますます良いことがたくさん起きそうな気がします。・・・というか、私は、何があっても結局は、最後に振りかえると本当に良い年だったなあと思ってしまうほうなので、結構おめでたい幸せ者なのですが(笑)。

皆様にも新年がたくさんの幸いをもたらしますように。