クリスマスまであと3日だというのに、今年は不思議なほどクリスマス気分が盛り上がらないでいました。まあ、英国でアドヴェント期間中ずっとクリスマス準備に忙殺されていたコミュニティ暮らしや、アメリカで住み込みで働いていたときに子どもたちのために毎日クリスマスの準備をしていた時期に比べれば、クリスマスを宗教的に祝う背景のない日本だし、今年の札幌は雪も少ないし、まあ当たり前なのかもしれませんが。でもちと寂しい。クリスマスというのは、キリスト教に関係するだけでなく、一年で一番暗い季節に内側の光を見つけようとする大切な行事だと個人的には感じているので。
そんな中、私がカウンセラーとして週に一度勤務する札幌市内の女子校で、市民向けのクリスマス礼拝があったので昨晩行ってきました。
ここの学校は、毎年クリスマス時期になると生徒たちが窓をステンドグラス風に飾り付けて、それはそれはきれいなのです。
この学校の市民クリスマス礼拝は、900人収容の講堂がいつも満席になるほどの人気です。写真は撮れませんでしたが、ハンドベルのクワイアで幕を開け、聖歌隊が賛美歌を歌い、生徒たちによるキリスト降誕劇があり、最後に全員でヘンデルの「ハレルヤ」を歌い・・・という、たっぷり二時間近くの素敵な催しでした。最後、キャンドルを手にゆっくりと歩いて退場する生徒たちはみなとても美しかった。この催しの出演者は全員がボランティアの希望者ということですが、私もここの生徒だったらぜひ参加してみたかったものです。
すっかり荘厳なクリスマス気分になり、私のこの季節の定番だった大好きなシャンティクレアのクリスマスCDを今年はまだ一度も聴いていないことに気づきました。あわててCDを引っ張り出し、今朝から聴きまくっています。シャンティクレアは、サンフランシスコを拠点に活動する男性のアカペラグループで、向こうに住んでいたときに一度彼らのクリスマスコンサートに行き、すっかりファンになりました。全員男声だとは信じられないほどの美しい響きで、クリスマスには本当にぴったりのおすすめです。
皆様もどうぞよいクリスマスをお過ごしください。