泣くと、いろんなことが解決します


「泣いたって、何も解決しないよ」

 

わたしたちは、ほぼ全員が、
一生に一度くらいは、 誰かから、
こう言われたことがあるのではないかと思います。

 

なぜか、わたしたちは、
泣いている人を見ると、
どうにかして、泣き止まそうとします。

 

特に赤ちゃん。

 

赤ちゃんが泣いていると、
周りの大人は、
やれミルクだ、おむつだ・・・と大騒ぎし、
いつまでも泣き止まないと、
母親は大汗をかいて、
「近所迷惑だ」とちいさくなり、
夫からも文句を言われたりして、
ついには、なんとかして泣き止まそうと、
揺さぶったり、虐待にまで発展してしまう ケースさえあります。

 

(決して、お母さんたちを責めているわけではありません)

 

もちろん、
赤ちゃんの身体的なニーズが満たされていない場合は、
それを速やかに満たしてあげるのは最優先ですが、
「たそがれ泣き」という言葉があるように、
赤ちゃんだって、
理由もなく(のように見える)、
泣きたいときだってあるのにね。

 

かほどさように、
「泣く」という行為は
ネガティブに捉えられがちですが、
(特に男性の涙)、
ここで きっぱり断言したいと思います。

 

涙を流すのは、
人間の身体が持つ
最も素晴らしい
浄化作用のひとつです。

 

言い換えれば、
冒頭の決まり文句は、
これ以上ないほどの
嘘っぱちだってことです。

 

泣くと、
いろんな問題が
解決します。

 

(涙が常習化しすぎていると、
必ずしもそれが当てはまらない場合もありますが)

 

特に、
つらい
悲しい
悔しい
痛い
さみしい
・・・といった、
ネガティブな感情を伴う涙ほど、
自分の心身を
浄化してくれるものはありません。

 

で、わたし自身、
ほんとうに長い間、
全然泣けない人でした。

 

あまりにも心身が凍りついていたためです。

 

学生のとき、
とある青少年プログラムで、
6カ国の若者と3ヶ月寝食を共にしたあとの
別れの際、
周りの日本人女子学生は
全員号泣してるのに、
わたし一人、
悲しくても涙が出ずに、
みじめな気持ちになったこともありましたっけ・・・(苦笑)。

 

泣けない苦しさは、
骨身に染みて分かってるので、
ずいぶんといろいろな涙活もしました。

 

自分の癒しに
長年取り組んだおかげで、
今では、
以前よりはずっと泣けるようになりましたが、
他の人の苦しみに共感したり、
感謝や愛などのポジティブな気持ちを感じたときには
楽に泣けるのに、
こと自分のネガティブな感情となると、
いまだに、涙を流すことが苦手です。

 

(わたし自身もまだまだ、
癒しの伸びしろがあるってことですね 笑)

 

最近初めてのセッションをしたクライアントさんで、
まさに、涙による浄化のパワフルさを感じたケースがありました。

 

で、彼女に、
セッションで起きたことを書いてみてもいいかと
お伺いを立てたところ、
素晴らしい返事が来ましたので、
そのまま、体験談として、
こちらで紹介させていただきますね。

 

「信頼できる他者に見守られながら涙を流すことが、
どれだけ心に安心をもたらすものか、
しみじみと感じました」
(Kさん 20代 女性)

 

私は、人前で泣くということが
子どもの頃からすごく苦手です。

 

両親の前でも、
友達の前でも泣けず
うわぁっと取り乱すほどに泣けたのは
母親を亡くした20歳の時が初めてでした。

 

セラピー中にもチラっと話したように
「ちゃんと話さなきゃ、説明しなきゃ」
父親は、私の方を見てくれないと思ってきました。

 

「で、何が言いたいの?」
「お前とは、議論がしたいんだよ」
とも言われたことがあります。

 

なので、
私が感情的に取り乱したりしても
両親が私を追いかけけたり、
声をかけてくれたり
ぎゅっと抱きしめてくれた記憶は
私の中では、
ほぼ皆無です。

 

むしろ、
何も言われませんでした。

 

母親が亡くなってから
必死に立て直してきた生活の中でも
そういった父の態度は変わらず
「辛かったな」「よく頑張ったな」 という
一番かけて欲しかった言葉はなく。

 

(暴力や虐待のない”普通”の家庭でも、
こんなことがあるんですよね…
って 自分で書いてて驚きです)

 

だから、 セラピー中の私が
激しく泣きながら
『伝えなきゃ、説明しなきゃ』と思って
ちえこさんに伝えようとした時に
「一語文でいいの」
と言って下さって。

 

『辛かった』と、
感情が言葉になった時。

 

自分の中の何かが
良い意味で決壊したような感じがしました。

 

辛かった、
悲しかった、
苦しかった。

 

たった数文字です。

 

でも、
その数文字が言えなくて
どれだけの年月を過ごしてきただろうかと。

 

ここまで頑張って生きてきた自分が
凄いのかもしれない、
とさえ思いました。

 

 

ちえこさんがセラピー中に
「よく泣けたね」
「よく頑張ったね」
「そんなに頑張ってたらパニックも起こすよね」
「すごいね!(感情が)言えたね」 と
褒めて下さった言葉の数々は
私の中に、
すごく染み渡っています。

 

ずっとずっとずーっと
その言葉が欲しかったんだなぁ…って
強く思いました。

 

確かに、
大人になった私たちは
一人で泣くことはできます。

 

けれど、
信頼できる他者に見守られながら
全てを受け入れてもらいながら
涙を流すということが
どれだけ心に安心をもたらすものかと。

 

私はセラピーを受けてから
しみじみと感じていました。

 

まだまだ涙は出てくるので
セラピーは継続していこうと思っています。

 

 

もう一つ、
ちえこさんに報告したいことがあります。

 

なんと、つい昨日来た月経が
めちゃくちゃ軽いんです!!

 

というか、痛みが全くないし経血も少なく
ここ一年ほどで一番驚いています。

 

鎮痛剤は普段飲んでいませんが
ストレスや疲れを強く感じた月は
腰痛や経血の量、メンタル面の揺らぎで
ダイレクトに現れるのです。

 

が、今回は本当にラクです!

 

これは、先日のセッションで
思い切り感情を感じ、涙したからに違いない…って
私、なぜか確信しました(笑)

 

長くなってしまいましたが
引き続きよろしくお願いします(*^^*)

 

 

ーーーー

生理痛のみならず、
Kさんのパニック症状も、
涙を通じてきちんと感情を身体の外に出せば、
きっと、あっという間に良くなるだろうと
わたしは思っています。

 

Kさん、素敵な体験談をありがとうございました!
(写真はKさんではありません 笑)

 

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