本当の声で話す


日々セラピーをしていると、クライアントさんの癒しが進んだと感じる瞬間にしょっちゅう立ち会います。
(それがこの仕事をしている醍醐味ですね。その瞬間がなければ私、もちろんこの仕事やってないと思います 笑)

 

それはたとえば、クライアントさんが深い悲しみや恐怖を解放した時だったり、
急に呼吸がしやすくなったときだったり、
初めて自分の足をちゃんと感じられたときだったり、
(自分の身体の一部をまったく切り離して生きてきた方、たくさんいらっしゃいます。もちろん理由があってのことです)
それまでまったくアクセスできなかった怒りにアクセスできたときなど、さまざまな瞬間があるのですが、
今日はちかごろ特によく体験する、そんな瞬間のひとつについて書いてみようと思います。

 

彼らの声の変化です。

 

セラピーで何か大きな解放が起きたあとに、
クライアントさんの声がまったく違って聞こえることが、最近よくあります。

 

今まで、のどの周辺から聞こえてきたその人の声が、
身体の中心からこちらに響いてくる。

 

力強くて、深くて、
その声で何かを言われたら、誰でも耳を傾けたくなるような声。
とても説得力があり、
その声で「ノー」と言われたら、決してそれ以上相手が侵入してこないであろう声。

 

本当に、びっくりするほどです。

 

声も波動なので、
その人のエネルギーが変わると、その人が口に出す言葉の波動もまったく違ってしまうのですね。

 

メキシコ生まれのシャーマン、ドン・ミゲル・ルイスは、著書「四つの約束」の中で、
本当の自分に戻るための第一の約束として、「非の打ちどころなく言葉を使うこと」を挙げています。

 

言葉はシンボルであり、シンボルがその人の現実を作り出します。
その意味で、彼のメッセージは真理そのものですが、
「非の打ちどころなく言葉を使う」ためには、言葉を発する人がどのようなエネルギーで話しているのかも、本当に大切なんだなと思います。
逆に言えば、自分の本当の声で話すときには、自分の真実からかけ離れた言葉を発することはできないんだと。

 

自分の中心から声を出すときには、
私たちは、本当は嫌なことを頼まれたときに、「イエス」とは言えません。
そして、本当は好きではない相手に「好きだ」とも言えません。
本当はやりたくないことを「やりたい」とも言えないし、
本当は行きたい場所に「行きたくない」とも言えません。

 

本当の声で話すときは、自分に嘘はつけないのです。

 

私たちはふだん、自分の本当の声で話しているでしょうか?
あなたの本当の声って、どんな声なのでしょうか?

 

この問い、私も自分自身に、日々問いかけていきたいと思います。
そして常に自分の本当の声で、自分にとっての真実を語ることを心がけていこうと思います。
たとえそれによって、世界中の人から嫌われたとしても(笑)。

 

今日もどうぞ良い一日を。

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