先週、支笏湖畔の風不死岳(ふっぷしだけ)に登ってきました。
風不死岳は、本来私のような素人が冬に登るには適さない中級者向けの山です。
そんな山に私なんかが登れるんだろうか・・・とかなり悩み、前日はよく眠れないほどでしたが、
春に札幌を離れるし、これを逃したら一生登る機会がないかもしれないので、思い切ってチャレンジしました。
行きの車窓から、ちょうど湖の真向かいに見えた風不死岳。あの山の頂上まで登るのかと思うとそれだけで緊張します。
登り始めはゆるやかでしたが、だんだんと傾斜がきつくなります。
6合目あたりから、ロープが随所に張られた急な登りが続きます。正直、6合目から8合目くらいまでの記憶がほとんどありません・・・(苦笑)。
前を行くリーダーたちの足の速いこと。わたしがいなかったら、登頂までの時間は30分以上短かったと思います。
正直、何度も途中でギブアップしそうになりました。どうやって山頂までたどり着いたのか本当に記憶がない。
でもなんとか登頂成功。わたしの笑顔、泣いてるみたいだ(笑)。
でも10年前は、冬に藻岩山に登っただけで山頂で号泣してたくらいなので、これでも格段の進歩です(当社比)。
頂上からの眺めは、この世のものとは思えないほどの美しさでした。この絶景は冬にしか味わえません。
本来ならば山頂はものすごく寒かったはずですが、温暖化のせいと風がまったくなかったせいで、冬山にしてはとても快適なランチタイムでした(これは決して良いことではありませんが)。
下山を始めて、こんなに急な斜面を登ってきたのかと愕然としました。
ものすごくきつかったですが、本当に行ってよかった。
今年の北海道は不気味なほど雪が少ないので、標高の高いところでさらっさらの新雪にようやく出逢えたのは感激でした。
それにしても、今年の暖冬は深刻です。
支笏湖でも、湖畔はなんと積雪がゼロで、ずっと赤茶けた地面がむき出しになっていて、
風不死岳も、登り始めは、普段ならとっくに雪の下に隠れているはずのクマザサだらけでした。
これは札幌の山でも同じ。どの山でもクマザサだらけで、とても例年の1月の風景ではありません。
山を歩いていると、グレタ・トゥーンベリさんたち若い世代や環境学者たちが抱いている危機感が、本当に差し迫った現実のものであることが肌で実感できます。
そしてオーストラリアの火災を始め、異常気象のニュースは日々世界中から飛び込んできます。
あまりに大きな問題なので、目をそらしたくなりますが、
世界中で、最後まで諦めず、温暖化を食い止めようと必死に戦っている人たちがたくさんいる。
私もできることから始めようと思い、フェイスブック上でこんなイベントを立ち上げました。
最初は女性向けに呼びかけたのですが、どなたでも賛同する方にぜひ加わっていただければと思います。
地球環境のためには、わたしたちの意識と行動、両面を変えていく必要があると思っています。
意識を変え、そしてそれを行動につなげていく。
その一助になればと願っています。
美しい地球を、子どもたちの世代にも残せるように。
わたしたちにできることは、まだまだあるのです。
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