セラピーで出てくる、もっとも大切な感情とは〜アドラーへの宣戦布告


セラピーの定義は
いろいろあると思いますが、
わたしは、
セラピーの最大の目的は
自分の中で
外に出て行けずにもがいている
感情と感覚を
成仏させることだと思っています。

 

セラピーは、感情を成仏させる旅

そしてわたしが
セラピー中に出てくる感情で
もっとも重要だと思っている
感情があります。

 

 

この感情がちゃんと出てきて、
それを感じ、表現することができれば、
クライアントさんは
必ず回復に向かうという、
魔法の感情です。

 

 

これは本当に、
わたしの1万件を超えるセッションの中で
ただの一件の
例外もありません。

 

 

この感情さえ嫌がらずに
全力で感じ切り、
そこに伴う衝動を
きちんと完了させてあげれば、
どんな人も必ず癒される
とてもとても
大切な感情。

 

 

それは一体
なんだと思いますか??

 

 

 

それは、

 

 

・・・・・・・、

 

 

・・・・・・・、

 

 

「怒り」です。

 

 

悲しみでも、
寂しさでも、
つらさでも、
不安でもない。

 

 

わたしたちを健康に導いてくれるのは
ずっと抑圧してきたか、
もしくは、
本来の方向ではない方(=自分)に
ねじまげて向けてきた
怒りなのです。

 

 

そんな大切な感情である
怒りを、
世間はずっと、
「悪いもの」として
扱ってきました。

 

 

今日のブログは
そんな世間の風潮に対する
大いなる異議申し立てとして
書いています。

 

 

その風潮を作った犯人は
数多くいます。

 

 

怒るのはみっともない、
大人気ない、
恥ずかしい・・・といった
いわゆる文化規範もそうですが、

 

 

アドラーも、
その戦犯の一人だと
わたしは思います。

 

 

 

アドラー心理学を
否定するものでは
まったくありませんが、

 

 

(「嫌われる勇気」とか、
わたしも読みました。
いいこともいっぱい書いてあります)

 

 

アドラーが
「怒りは二次感情であり、
その下には、寂しさや悲しみといった
本当の感情が隠れている」

 

 

などと言ったばっかりに、

 

 

ただでさえ怒りを良しとしない現代社会が
ますます
怒りを厄介者と
とらえるようになった。

 

 

その意味で
アドラーの罪は大きいと
わたしは思います。

 

 

(ちなみに、アドラーは
「トラウマも存在しない」と
言ってますね。
・・・くそくらえ^^;)

 

 

 

でも、
怒りは、
自分を抑圧して
酷い目に遭わせてきた相手に対して
当然感じる必要がある
とても大切な
感情です。

 

 

この感情がなければ
自分のことは
守れません。

 

 

自分を攻撃してくる相手に
きっぱり「ノー!」を突きつけられるのは
怒りがあるからです。

 

 

アドラーがいうように、
百歩譲って
怒りが仮に
二次感情なのだとしたら、

 

 

その下にある本物の感情は、
悲しみでも
不安でも
寂しさでもない。

 

 

 

その下にあるのは
「自尊感情」です。

 

 

わたしは、
ありのままで尊重されるべき
本当に大切な存在。

 

 

その気持ちがあるから、
自らを傷つけてくる相手に対して、
きっぱりと、
怒ることができるんです。

 

 

わたしのクライアントさんたちは、
セラピーを受け始めたとき、
「怒り?
なんですかそれ??
わたしはただ悲しいだけ、怖いだけ、寂しいだけなんです」

 

 

という感じの人が
すごく多いです。
(特に女性)

 

 

で、仮に怒りを感じるとしたら、
例外なくその矛先は
自分に向いている。

「こんなこともできない自分はダメだ、
こんな気持ちをもってしまう自分が許せない」
・・・などなどなど。

 

 

(もしくは、
本来の怒りの対象ではない、
たまたま目の前にいる、
怒りをぶつけやすそうな相手〜多くの場合、我が子〜に矛先を向ける。
わたしもだな、とほほ(−_−;))

 

 

だから、苦しいんです。
だから、癒されないんです。

 

 

自分を尊ぶという
もっとも大切な気持ちを
奥底にたたえている
「怒り」という 大切な感情を
表面意識から
完全に消し去っているから。

 

 

でも
セラピーが進み、
少しずつ癒されていくと、
必ず、
自分を酷い目に遭わせた相手に対する
健全な怒りが
湧いてきます。

 

 

わたしのセラピーでは
それが何よりの
回復のバロメーターです。

 

 

(そして
そこに到達するのに
年単位でかかる方も
もちろんいます)

 

 

こんな大切な感情である
「怒り」を、
正当に感じて
うまく表現するすべを
わたしたちは本当に
一度も
きちんと学ばないまま
大人になってしまいました。

 

 

 

そこにこそ、
大きな陰謀が隠れているのではないかと
わたしは感じています。

 

 

 

怒りはみっともない、
どんな境遇でも
ただ受け入れて
粛々と抑圧された
人生を送れ。

 

 

 

そう信じてもらったほうが
都合がいい
一握りの人たちが
いるからです。

 

 

だからもう、
怒りを悪者にするのは
やめましょう。

 

 

怒りをやみくもに表現する必要は
ありませんが、
少なくとも、
自分の中にも
怒りがあるかもしれない、
という可能性に
自分を開いてみてください。

 

 

怒っている自分を
心の底から 許してみてください。

 

 

それをすれば
あなたの2025年は
素晴らしい年になること
間違いないと思います。

 

 

そして
怒りは、
一人で扱うには
なかなかやっかいな感情なので
(出し方によっては危険だから、
特に女性はむちゃくちゃ抑圧してしまうのです)
いつでも 助けを求めにきてくださいね。

 

 

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