テレビを、消しましょう


わたしは日本史には全然詳しくないのですが、
最近、ふと思い立ち、
アメリカの独立戦争(1775年)から、
フランス革命(1789年)にわたる約15年間、
日本はどんな時代だったか、
調べてみました。

 

江戸時代の中期です。

 

10代将軍家治〜11代将軍家斉の時代で、
田沼意次が実権を握る中、
天明の大飢饉が起こり、
意次が失脚したあと、
松平定信が老中に就任し、
寛政の改革を行いました。

 

何が言いたいかというと、
この時代、
日本と西洋の間には、
ほぼ何の交流もなく、
(日本は鎖国中でしたしね)
洋の東西で、
それぞれの国々が、
粛々と、
自分たちの国づくりに励んでいたということです。

 

施政者はもちろんですが、
庶民も、
それぞれ、
自分の目の前の幸せを追求することに精一杯で、
おそらく、
フランスの庶民は、
東洋に日本という国があることを知らず、
日本の庶民も、
フランスなぞという国があることすら、
知らなかった。

 

そして、
遠くの国で、
革命が起ころうが、
戦争が起ころうが、
自分たちの暮らしには、
なんの関係もなかったわけです。

 

なぜ、
こんなことをつらつらと書いているかというと、
ウクライナ問題をはじめ、
現代のわたしたちはあまりにも、
「自分ごと」でないことを、
あたかも、
自分にとって大変な問題でもあるかのように、
騒ぎ立ててばかりいると 思うからです。

 

わたしたちの中に、
実際にウクライナという国に行ったことがある人は、
どれくらいいるんでしょう?

 

おそらく、
ほとんどいないですよね。

 

(少なくとも、
わたしは行ったことがありません)

 

なのになぜ、
わたしたちは、
ウクライナで起きているとされる戦争について、
そんなに気を揉むのでしょうか。

 

それはおそらく、
テレビや新聞が、
連日、
ウクライナで起きているとされる、
もろもろの出来事について、
微に入り細に入り、
報道しているからだと思います。

 

でも、
よく考えてみてください。

 

それらの報道が、
実際に起きている、
紛れもない真実であるという
証拠や保証は、
一体どこにあるのでしょうか?

 

大手マスコミが報道しているから、
真実だ。

 

あなたがもし、
そう考えているのだとしたら、
かつて大手マスコミにいた人間として、
それはまったくの幻想であることを、
ここできっぱりと、
断言したいと思います。

 

我々が
マスメディアを通じて
目にする情報の
8割以上は、
いわゆる大本営発表、
つまり、
国や地方自治体、政治家や学者といった、
権威が発表している情報です。

 

マスメディアの人たちは忙しすぎるので、
事件報道など、一部を除いて、
自分の足で、
現場に行って
情報を集めるなどということは、
ほぼしません。

 

(あるとき、
「今年は魚の値段が高騰している」というニュースにつける写真を撮りに行った
カメラマンである私の元夫は、
魚市場で、
それがまったく事実ではないことを知りました。
でも記者は、
役所の発表をそのまま記事にするから、
全然違う報道になる。
彼が記者にそれを指摘しても、
記者は聞く耳を持たなかったということです。
そして、このような、
事実と報道との乖離は、
おそらく、
そこらじゅうで起きています)

 

その、
マスメディアが垂れ流している情報の、
どれくらいが真実なのかなど、
一体、誰にわかるのでしょう。

 

だって、
わたしたちは、
その現場には、
いないんです。

 

そして、 マスメディアが、
(そしてその後ろにいる政府が)
どのように事実を歪めて報道するかの実例は、
第二次世界大戦中の新聞報道を持ち出すまでもなく、
本当に、掃いて捨てるほどあります。

 

特に、 そこに戦争がからむ場合は。

 

(米国があれほど主張して、
イラク戦争の原因となった
イラクにあったとされる、
大量破壊兵器は
実際にはなかったことを思い出してください)

 

だとしたら、
わたしたちが
この世に平和を作り出すために
できることは、
実際に何が起きてるかは誰にも分からない
(だってこの目で確かめたわけじゃないですものね)
ウクライナ情勢に一喜一憂したり、
ウクライナのために募金をしたりすることでは、
ありません。  

 

遠いフランスで
革命が起きていることなど
まったく知らずに
目の前のことに集中していた
江戸時代の庶民のように、
自分と、
自分の大切な人のいのちを大切にすることを
最優先にすることです。

 

ウクライナに募金するのではなく、
そのお金を、
自分がほっとできることや、
大切な人と美味しいものを食べることに使う。

 

そのほうがよほど、
本当の意味での
世界平和に貢献することです。

 

だって、
あなたの世界は、
あなたが実際に見て、
触れて、
感じとることができる
半径5メートル以内にしか
存在しないからです。

 

自分の世界を平和に、
そして大切にしましょう。

 

そのためにはまず、
テレビを消しましょう。  

 

テレビのない世界が
どれほど平和かは、
テレビを見なくなって10年くらいになるわたしが
心から保証しますよ。

 

 

 

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