世界を救うのは「普通の人」です


すっかり新年のご挨拶が遅くなりましたが、
明けましておめでとうございます。

 

長い冬休みをいただき、
先週より、通常運転に戻りました。

 

この年末年始は、わたし的には、
これでもか!というくらい、
精神的な膿がどんどん噴き出す時間になり、
身体はのんびり休息していましたが、
精神的には、なかなかキツかったです・・・^^;。

 

まあ、わたしにとっての本来の新年は、
西暦ではなく節分なので、
節分前に浄化しろというメッセージだと受け止め、
今もせっせと、自分に向き合っております。

 

(もしあなたが、
同じような体験をしているとしたら、
仲間ですからね。
ここで膿を出しておくと、
二月以降、かなり楽になるはずなので、
お互い、ゆるっと頑張りましょうo(^▽^)o)

 

さて、この年末年始は、
娘と2人、自宅で映画三昧でした。

 

中でも娘は、
暮れに映画館で観たある映画にすごくハマり、
amazonプライムで購入して、今も 繰り返し観ています。

 

学校への送り迎えの車中でも
ずっとサントラをかけているほど彼女が気に入った映画は、
こちら。

「ミラベルと魔法だらけの家」

 

ばりばりのディズニー映画です(笑)。

 

子どもと一緒でなければ
わざわざこの映画を観る大人はまずいないでしょうが、
実はわたし自身も、 かなりハマりました。

 

何度観ても、 いまだに、
クライマックスシーンになると泣いてしまうほど^^;。

 

(以下ネタバレあり)

 

この映画の何よりも良いところは、
主人公がちっとも、
いわゆる「ディズニープリンセス」じゃないことです。

 

主人公ミラベルは、
ぜんぜんぱっとしない、
メガネをかけた、 三姉妹の末っ子。

 

で、一族全員が魔法使いという家に生まれたのに、
彼女だけが、 魔法を持っていない。

 

いわゆる「落ちこぼれ」です。

 

でも、他の家族は、
それぞれに与えられている特別なギフトゆえに、
そのギフトがもたらす役割に固定され、
実は苦しんでいる。

 

それで、
一番ぱっとしない、
なんの魔法も使えない彼女が
家族の危機を救うという 物語です。

 

これって、すごいメタファーだと思うのですよね。

 

わたしたちはつい、
特別な能力や外見の持ち主を、
ヒーロー、ヒロインとして、
崇め奉ってしまいます。

 

「彼女(彼)があんなことができるのは
才能(外見)に恵まれているからだ。
わたしとは違う、特別な存在だからなんだ」

 

そう考えて、 われわれ凡人は
「わたしには無理」と
さまざまなことを諦めてしまいます。

 

でも、 本当は違うんですよね。

 

世の中に一番の変化を起こせるのは、
「佳き意図を持つ ふつうの人」 
なのだと、 わたしは思います。

 

ミラベルには、
「家族の役に立ちたい」という
純粋な意図がありました。

 

そして、魔法の力がなかったからこそ、
他の人々が、自分の魔力が消えかけていることに怯えて、
現実を直視できなかったとき、
現実を見据えることができた。

 

そして、魔法に頼らず、
生身の人間の能力だけを使い、
コミュニティの危機を救った。

 

そういう姿勢が、
きっと最強なのだと思います。

 

「普通の人」の強みのひとつは、
「周囲の期待を背負っていない」
ところです。

 

大抵の人は、
周囲が期待すればするほど、
その期待に応えようとする。

 

そして、
その期待に応える自分が 自己のアイデンティティになり、
期待に応えられなければ、
自分の価値はないと思ってしまう。

 

(劇中で、ミラベルの姉ルイーサが、
まさにそのテーマの歌を歌っています)

 

数年前にエベレストで亡くなった
栗城史多さんという登山家がいます。

 

彼は、
自分がエベレストに無酸素で挑戦する姿を
youtubeでライブ配信し、
多くの若者を惹きつけていました。

 

あまり登山の訓練を積んでいない彼の挑戦は、
他の登山家たちから、
「無謀だ」という批判をさんざん受けていましたが、
よしもととタレント契約を結び、
数多くのスポンサーもついて、
常に若者に対して夢を語っていた彼は、
その役割から 降りることができなかったのだと思います。

 

すでに凍傷でほとんどの指を失っていたのにもかかわらず、
彼は8回目のエベレストに臨み、
登頂には無謀な季節に、
あまりにも無謀なルートを選び、
当然のように失敗し、
下山途中に、滑落死しました。

 

その姿はまるで、
周囲からの期待に応えようと、
自ら死に突っ込んでいったかのようです。

 

わたしたち凡人には
「注目されない、期待されない」という
すごく大きなメリットがあります。

 

(鬼滅の刃の炭治郎も、
弱いと鬼の注意が強い柱に向くので、
弱い人間にしかできない戦い方があると
言ってますよね)

 

だからもし、あなたが、
「わたしは平凡すぎるので、 なんの力もない」
と思っているのであれば、
その考えは、
今この場で、捨ててください(笑)。  

 

今回のコロナ騒動が起きてから 特に思うのですが、
「誰か強いヒーローが現れて、世界を救ってくれる」
という考えは、
完全に幻想です。

 

世界は、
どこかの誰かによって救われるものでは、
ありません。

 

あなたが住む世界を救えるのは、
変えられるのは、
あなただけです。  

 

もしあなたが、
今の世の中の動きが
何かおかしいと思っているのであれば、
「でも、周りはみんなそうしているし、
わたし一人が何かをしても、 何も変わらない」 と思うのは、
もう、やめましょう。

 

普通の人には、
計り知れぬパワーがあります。

 

普通の人が動くからこそ、
山は動くんです。

 

本当です。

 

あなたにもし、 動かしたい山があるとすれば、
今年はぜひ、 それを一緒に動かしていきましょうね。

 

 

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