望むものが引き寄せられないときに、起きていること


わたしがオフィスを札幌から大阪に移転してから、1年余りになります。

 

現在のわたしのオフィスは、 大阪府箕面市の粟生間谷というところにあります。

 

粟生間谷は、北摂の山すそにあり、
古くからの農家や田んぼと、新しい住宅が混在している、 ちょっと不思議な場所です。

 

オフィスの大家さんは、農業を営む夫婦で、
敷地内には自然農の田んぼと畑があり、
庭には、柿やびわ、いちじく、すだち、グレープフルーツなど、多くの果樹も生えています。

 

 

大家さんは、週に4日ここでカフェも開店していて、
おいしいコーヒーや自家製のどくだみ茶、すだちソーダなどが飲めるほか、
ワンコインで、とても美味しいランチが食べられます。

 

 

 

大家さん夫婦の旦那さんは、中国茶藝師の資格をお持ちで、 本格的な中国茶も飲めます。
(わたしは、時間があるとき、彼にゆっくり淹れてもらいつつ飲む
中国茶のティータイムが大好きです)

 

 

週に一度は、自然食の移動販売ワゴンがやってきて、 無農薬の野菜や豆類なども買えるし、
わたしのオフィスの1階には、
素敵な女性が運営する、 アンティーク雑貨や着物のアップサイクル商品などを扱うセレクトショップがあります。
(こちらも週一開店です)

 

さらに月に2回は、ものすごーく美味しいパンを売るパン屋さんが出店したり、
仲良しのマッサージ師さんが、出張足揉みやマッサージをしにやってきます。

 

かなり交通アクセスは悪いので、 クライアントさんたちにはご不便をおかけしていますが、
(仕事はほぼオンラインで、実際にここまで足を運んでくださる方は、週に1、2人です^^;)
セッションの合間に田んぼに裸足で入ってアーシングできるし、

 

季節ごとに、茹でたてのたけのこや、袋いっぱいのびわ、
青じそやドクダミなどをたくさんいただくし、
大家さんの奥さんと一緒に梅干しを漬けたり、たくわん漬けを教わったりもできるし、
身近に自然がないと生きていけないわたしには、 これ以上ないほど、最高の職場環境です。

 


(ついさっき、今年の梅を漬けました!)

 

こんな素晴らしい場所をオフィスにできたなんて、 わたしは本当に幸運だと思いますが、
実は、大阪移転の際には、 わたしのオフィスは、もう少しで別の場所になるところでした。

 

わたしは、物件を見るのが好きで、
移転の際も、好きだったこの不動産サイトでいろいろ部屋を見ていたのですが、
ここにすごく面白い物件が出ていたのです。

 

池田市の高級住宅街の中にある、 1階だけで175平米くらいある豪邸。
畑仕事もできる、びわや桜の木がある広い庭。
もちろん、駐車場つき。

 

1階には、わたしのセラピールームにうってつけの、ピアノがある二間の離れがあり、
広い広い居間やダイニング、ちょっとしたレストランの厨房なみに広いキッチン。

 

そんな豪邸が、なんと、わずか10万円で貸し出されていたのです。
しかも家具付きで。

 

なぜそんなに安いかというと、
大家さんの荷物が2階においてあるので、居住スペースは1階のみ。
ごくたまに、大家さんが荷物を取りに来ることもある。
(めったにないそうですが)

という条件だったからです。

 

つまり、ある種の家守ですね。

 

もちろん、わたしとしてはまったく問題はなく、
一生に一度くらいは豪邸に住んでみたかったので、
(豪邸を所有するのは、いろいろ面倒そうで遠慮したいですが・・・^^;)
まさにうってつけの物件でした。

 

この物件に出逢ったのは運命だ!くらいの勢いで、
札幌から内覧にすっ飛んでいき、
すぐ申し込んだのですが、
残念ながら、わたしは申し込み2番手で、
その家に住むことは叶いませんでした。

 

で、振り返って、
わたしは今でも、
そのとき、その家に住む流れにならなかったことを、
心の底から感謝しています。

 

 

だって、うっかりそこに入居したら、
完全に食住近接で、 他に話す人もおらず、
ずっとひとつの空間の中で仕事をするはめになったわけです。

 

それって、すごく煮詰まる環境ですよね。

 

特に、去年春のコロナのときは、
娘の学校もオンラインで、ずっと娘と2人きりだったし、
当時、そんな環境にいたら、 確実にわたしは発狂していたと思います。

 

GWに札幌に逃げ帰るまでの1ヶ月間は、文字通り、地獄でしたから。

 

頻繁にオフィスに行って、畑を見、
大家さん夫妻とおしゃべりできなかったら、
わたしはストレスのあまり、娘を取り返しがつかないほど虐待していたかもしれません・・・。

 

その豪邸に住めなかったときは、すごく落ち込みましたが、
その後の体験、
そして、今の札幌の家を手に入れた時の体験から、
(こちらも、かなり面白い話なのですが、またの機会に)
わたしは、 自分が望んだものが手に入らないときは、
宇宙は必ず、 それを上回る素晴らしいものを用意してくれているのだと、
心の底から確信するようになりました。

 

思えば、娘が我が家に来たのだって、
わたしの想像のはるか斜め上の手段によってでしたしね。
こちらのシリーズをぜひどうぞ)

 

ですから、もしあなたが、
自分が欲しいもの、望む状況がなかなか手に入らないのだとしたら、
それに対する執着をいったん手放すのが、最善の方法です。

 

(なかなか難しい時もありますけどね・・・^^;)

 

それを手放せば、 あなたの元には、
もともと、あなたが頭で考えていたよりも、はるかに佳きものごとが、
雪崩のように起きるようになっているみたいですよ。

 


仕事の合間に稲刈りできるなんて、ほんと最高です!

 

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