前回の続きです。
冬至前日の夕方、インドにいる先生と通訳の人と、3人でのライン通話が始まりました。
葉の束を持った先生から、この束が、わたしの指紋の特徴から選び出されたものだという説明があり、
先生が、葉を一枚ずつめくりながら、わたしに次々と質問をしていきます。
「あなたには女のきょうだいがいますか?」
「不動産収入を得ていますか?」
「公務員ですか?」
「お父さんの名前は3文字ですか?」
「お母さんの名前は、『こ』で終わりますか?」
「あなたの生まれた月は、4月か5月のどちらかですか?」
・・・などなど。
それらの質問にひたすら、「はい」「いいえ」「わからない」で答えていきます。
ひとつでも「いいえ」があれば、その葉ははじかれます。
わたしの葉はなかなか見つからず、先生は次の束をどこかに取りに行きました。
質問が再開されます。
「お父さんの名前はタカシですか?」
「あなたは兄弟の5番目ですか?」
「お母さんの名前はミチコですか?」
・・・いいえ。
それにしても、明らかな現代の日本人の名前が、先生の口から次々と出てくるのにはびっくりしました。
葉を読むよう運命づけられている日本人がこんなにいるとは。
アガスティアの時代には、日本という国など存在すらしていなかったでしょうに。
わたしの父は4文字の名前で、そのうち3文字までが一致していた葉もありました。
父の名はわりと珍しいので、これくらいは誤差の範囲なのではないか・・と思ったのですが、
先生はあっさりと、その葉も飛ばしました。
(ちなみにタカシは私の元夫、ミチコは叔母ですが、これらの葉ももちろんはじかれました^^;)
葉が見つからないまま、時間ばかりが過ぎていきます。
気づいたら、通話を開始してから45分が経過していました。
・・・やっぱり、わたしの葉はないのかもしれない。
そう思い始めたころのこと。
先生が、新しい葉を手に取り、今までと同様に次々に質問してきました。
「あなたの誕生日は3月24日ですか?」
「日曜日生まれですか?」
「お父さんの名前は〇〇ですか?」
「お母さんの名前は××ですか?」
「あなたには妹がいますか?」
「一度結婚したあと、離婚しましたか?」
「娘がいますか?」
「娘は学生ですか?」
「仕事はカウンセラーですか?」
「結婚相手を探していますか?」
・・・他の質問は忘れましたが、とにかく、聞かれた質問の答えがすべて「イエス」でした。
父と母、自分の名前、
生年月日、職業、
父は亡くなっていて母が健在であること、
現在のわたしの年齢、
娘が一人いること・・・等々、
すべてが正確に私に当てはまりました。
申し込みの際に用紙に書いたのは、わたしの名前だけで、
生年月日すら聞かれていなかったのに。
わたしの葉が見つかったのです。
不思議なのですが、葉が見つかったときわたしが感じたのは衝撃ではなく、
むしろ、静かな感慨でした。
やっぱりあったんだ。
心のどこかで、そう感じている自分がいました。
アガスティアは、葉を読みに来ることが決まっている人の葉しか残さない。
だとしたら、わたしは、無意識のどこかで、初めから、人生のこの時点で葉を読むことが分かっていたんだと思います。
申し込む前に感じていた恐怖は、この時点では完全に消えていました。
先生は、古代タミル語を現代語に訳すため、30分ほど席を外すと言いました。
ちょうど夕食時だったので、わたしも居間に行き、娘とシッターさんの夕食の席に加わりました。
偶然ですが、わたしが用意しておいたのはカレー、
それもわりと本格的なスパイスカレーでした(笑)。
・・・続く。
こちらは英語版wikipediaのアガスティア。
わたしのアガスティアの葉、LINEの画面越しに見せてもらったのですが、
なにぶん画像が不鮮明すぎたため、写真も撮りませんでした。
(写真くらい撮っておけばよかった・・・残念!)
藤原ちえこのセラピーはこちら
メルマガ登録はこちらから
藤原ちえこの著作はこちらから