2020年、まだ始まってわずか2週間あまりですが、
すでにものすごい年になっています。
とにかく、ものごとの現実化のスピードが半端ありません。
ふと願ったことが、次々に実現していく。
もう、ただ感謝するしかありません。
そして振り落とされないように、必死でついて行くのが精一杯です(笑)。
そんなわけで、新年早々、とても貴重な機会をいただいて大阪に行ってまいりました。
今宮戎神社の十日戎(えべっさん)でのご奉仕です。
今宮戎神社は、商売繁盛の神様として全国的に有名で、
1月9日〜11日に開かれるえべっさんには、ものすごい数の人々が訪れます。
その数、なんと100万人。
街のど真ん中にあるちいさな神社に、それだけの大人数が3日間押し寄せるのです。
今宮戎の十日戎に関しては、こちらのページがよくまとめられているのでご参考までに。
わたしの役目は、境内にたくさんある升のひとつで、
笹を持ったお客さんに、吉兆と呼ばれる縁起物のお飾りをお渡しすることでした。
縁起物のごく一部。(売り子側から撮影しているので逆向きですが)
私がご奉仕した升。去年までの福娘たちも日替わりで売り子さんとして来てくれました。
こちらは別の升で撮影した今年の福娘さん。烏帽子が目印です。
お客さんの持つ笹に、お飾りをつけます。
つまり、わたしのお勤めも、福娘たちとまったく同じ仕事。光栄でしたo(^▽^)o。
(左は今回のお勤めの相棒仲上美和さん。お客さんから毎日「双子?」と聞かれました 笑)
この、縁起物をお客さんに渡すというお勤めは、ものすごく貴重な経験でした。
大勢のお客さんが次々に升に詰めかけるのですが、
みな、本当に真剣にお飾りを選んでいる。
「このお飾りはどういう意味があんの?」
「金運に良いお飾りはどれ?」
などと質問する人も大勢。
「どれでもいいから、1万円(あるいは1万5000円)ぶん選んで」という豪快なお客さんもいました。
そういう一人ずつのお客さんに応対しながら、気づくと私は、それぞれの人の幸せを一心不乱に祈っていました。
お飾りを選んでいる人の「幸せになりたい」という純粋な気持ちが伝わってきて、
そのエネルギーだけでもう、涙が出るほど感動したからです。
中には、少ない財布の中身と相談しながら、なるべく縁起の良いものを選ぼうと真剣になっていることが手にとるように分かる方もいました。
その姿は、山本太郎氏の演説を聞いて、暮らし向きが楽になることを祈ってなけなしの現金をれいわ新撰組に寄付する人々と、何ら変わりがありませんでした。
みな、自分のささやかな幸せと、不安のない暮らしを願っている。
それは、人間として当たり前の願いです。
そして私は、そんな彼らの幸せを、本当に心の底から祈っています。
実体のない株や為替相場のお金を回して巨万の富を得るのではなく、
真っ当に正直に、額に汗して働く人が豊かに幸せになるような社会にわたしは住みたいからです。
そして、そのようなささやかな幸せを願う大勢の人々に応対し、それぞれの人の幸せを3日間も祈れたのは、何よりわたし自身にとって大きなギフトになりました。
誰かのために何かを祈るというのは、自分が愛の状態になっているということです。
そして本来、愛には主語がない。
愛は、生じた瞬間、そこにあるすべてのものごとに向けられている。
だから誰かの為に祈ることで一番恩恵を受けているのは、おそらく祈っている本人なのではないかと思います。
祈りは人のためならず。
わたしも、身体的には多少きつい時間もありましたが、
(今年はかなり暖かかったとはいえ、ずっと真冬の戸外、しかも埃まみれ 笑)
気持ち的には、こんなに多幸感を感じたのは久しぶりだったかもしれません。
最終日の深夜、すべての片付けを終えたあと、ようやく本殿前に行き、短く参拝しました。
その時も、祈ったのは他の人たちが豊かになることだけで、
なぜか、自分の商売繁盛についてはまったく祈る気持ちになりませんでした。
まあ、当たり前かもしれません。
3日間お勤めさせてもらったという事実だけで、もう十分すぎるほどの福をおすそ分けしていただいたのですから。
なので、もう本当に十分だなあと思い、
自分のことは全然祈らずに(まあ、それはどこの神社に参拝しても同じなんですが)本殿前を立ち去ろうとしたところ、こんなお告げが降ってきました。
「商売は、繁盛して当たり前」
これはわたし個人に向けられたメッセージというよりは、万人に対してのメッセージだったような気がします。
はい。商売は繁盛して当たり前なのです。
そこに正直さや誠実さ、そして愛があればね。
これを私からの、みなさまへの年頭メッセージにしたいと思います(笑)。
今回、貴重な機会を与えてくださった足立智子さん(左)を交えた、福娘ならぬ、福女神三人衆(笑)。
智ちゃん本当にありがとうございました!
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