こちらの記事の続きです。
今回の女性性会議、最初から最後まで本当に素晴らしい体験でした。
わたしは常々、今の世界を本当の意味で変えていくためには、社会の運営を男性任せにせず、女性が前面に出てリーダーシップを取っていく必要があると確信しているのですが、
(余談ですが、今のスペインの内閣、素晴らしいですよね!閣僚の半分以上が女性です)
今回の熊野は、女性のリーダーシップが最善の形で発揮されていて、わたし自身とても学ぶところが大きかったです。
今回のスタッフは、それぞれ、個性が全く違う7名(男性1人、女性6人)。
誰か一人が突出してリードするのではなく、
ファシリテーションが得意な人はファシリテーション、空間を作り上げる力がある人は空間の創造、
発信のアイデアが豊富な人が発信・・・など、それぞれの強みが自然に発揮されて、
時にはっきりと自己主張しながらも、互いに対するサポートや思いやりが常にあり、一緒に働くのが本当に楽でした。
会議本番でも、少しでもスタッフ内で意思疎通が悪いと思えばすぐに話し合いの場が持たれ、
誰かが何かでストレスを感じていればすぐにサポートの手が差し伸べられ、
服装にも互いのチェックが入り、即席のメイク講座も開かれ(笑)、
あらかじめ時間が決まっていても、少しでも無理そうだと思えばかなり柔軟に時間枠を変える。
そうやって、運営側がなるべく自分たちも楽にいられるように過ごすことで、
結果的に、参加者へのサポートもしやすかったように思います。
二日目には分科会で深いシェアリングも行われ、感情が大きく揺さぶられた参加者も多かったので、
どのように安全なクロージングに持っていけるか、午前1時近くまでスタッフでミーティングをしたりもしました。
結局ミーティングでは3周回って同じ場所に戻ってきただけで(笑)、特にすごい結論が出たわけではなかったのですが、
翌日、心配していたことは何一つ怒らず、会議は何の問題もなく、参加してくださったみなさんからのとても良いフィードバックをいただいて終了しました。
こんな風に、穏やかに豊かに会議を終えることができたのは、
「3周回る」というプロセス自体に意味があったからだと思います。
「なーんだ。こんなに何も起きないんだったら、あの時間は無駄だったね〜」じゃないんです。
イギリスでシュタイナー教育を学んでいた時に、地元のシュタイナー学校のいじめ対策についてのマニュアルを読んだことがあります。
確かそこには、まず第一に行うこととして、学校で働く全てのスタッフにその事実をオープンにして、
スタッフで集まり、当事者の子どもたちに心を寄せる時間を取るというような意味のことが書かれていました。
集まって誰かに心を寄せること自体が、現実を良い方向に変える力を持つ。
それは「祈り」といってもいいかもしれませんが、とても女性的な問題解決の方法だと感じます。
私たちがやったことも、それに似ていたなあと思います。
参加者の一人が撮影してくれた写真。2日目のランチタイムです。
母子で参加してくださった方もいて、本当にうれしかったです!
初日は偶然、スタッフの一人、アレキサンダーテクニークの石井ゆり子さんのお誕生日でした。みんなでお祝いできて幸せでした。地元スタッフの西谷安代ちゃん、本当にありがとう。
そしてわたしは調子に乗って、下手なギターを弾いたのでした(笑)。
(下)に続きます。
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(すみません、現在、ほぼ放置状態です💦)