マイケル・ジャクソンの「This is it」、劇場公開がとうとう終わってしまいましたね。
私は今週頭に一度観たのですが、公開最終日の昨日、どうしてももう一度スクリーンの彼に逢ってお別れを言いたくなり、夜9時過ぎの最終回を観に行こうと映画館に行きました。ところが、30分以上前に到着したにもかかわらず、すでに長蛇の列。もう入れそうになかったのであきらめようかとも思いましたが、急遽午後11時すぎに追加上映をするというので、2時間前からそちらに並んで観てきました。上映が終了したのは午前1時すぎ。こんなに遅くまで繁華街にいたのなど10何年ぶりのことです(笑)。
並んでいるときに、聞くともなく周りの人の会話を聞いていたら、「もうすでに4回観たけれど、これで終わりだと思うといてもたってもいられなくなってまた来た」なんて言っている人もいて、皆考えることは同じだなと思いました。私も2度観られて本当に良かった。改めてじっくり観てみると、1回目よりも彼の伝えたかったメッセージがじかに伝わってきて、彼の存在の偉大さが心に染みました。(1回目はほら、大好きな彼の曲とダンスを観るのに忙しかったので(笑))ライオネル・リッチーがあるインタビューでマイケルのことを「地球にたまたま落ちてきた天使」と表現していましたが、本当です。彼は本来自分がいるべきところに戻っていったんですね。
先日渡米したときに、アメリカ人の友人の一人が「マイケルをキリストに例えている人もいる」と言っていましたが、何となくその気持ちは分かります。生前はあんなに嘲笑の的になっていたのに、亡くなった途端に評価が180度変わったり、死後時間が経てば経つほど人々の中で存在が大きくなったり、多くの人に愛と希望を与えたり、そんなところは本当に聖者みたいですよね。今生きているどんな宗教者よりも彼の方が多くの人々(特に若者)を救ってきたんだろうなと思います。
私はといえば、彼の生前最後の10年間は、タブロイドや友人のゴシップを鵜呑みにしてマイケルを哀れんでいた典型的な凡人の一人でした。そんな私にさえ、彼は愛を注いでくれているというのが、映画を観て私が受け取った最大のメッセージです。私この勢いだと、絶対あの映画のDVDが出たら買ってしまうと思います。マイケル、本当にありがとう。Love you so much.