RIP, Michael


先日のマイケル・ジャクソンの訃報を聞いてからというものの、
自分でも不思議なくらいの喪失感を感じています。

私は彼の熱心なファンだったというわけではないのですが、
MTV全盛期の80年代に高校生だったこともあり、
マイケルやマドンナの歌とビデオクリップは、欠かせない生活の一部でした。

彼の死後、友人からHIStoryのCDを借りて、車の中で繰り返し聴いていますが、
本当に彼は天才だな・・・と、今さらながら深い感銘を受けています。20年前の曲なのにまったく古びていない。今聴いても本当に心に沁みわたるメロディーと歌声です。

自分の中にぽっかり穴が空いてしまったのと同時に、マイケル、やっと苦しい人生から解放されてよかったね・・・と彼のためにある意味ほっとしている自分もいて、何だか不思議な気持ちでいます。

あれほどの天才で、努力家で、誰にも真似できない素晴らしい歌とダンスで何億人もの人を幸せにした彼が、
この地上で心から幸せを感じることはどれくらいあったのだろう・・・と思います。

普通の子ども時代を奪われ、さまざまな意味で虐待も受け、そのせいで大人になることができず少年の魂を持ち続けた彼。そんな繊細な魂の持ち主にとって、ショービジネスの世界はどれほど過酷だったことでしょう。

そして、そんな彼の生み出す音楽だからこそ、あれほど多くの人の心を打ったのでしょう。
彼の晩年はゴシップ記事とスキャンダルにまみれてしまいましたが、私はきっと、彼の真価はこれから正しく世間に評価されていくんだと思います。彼の音楽は、長く人の心に残るでしょう。

彼と同時代に生きられたことを幸せに思います。
RIP(安らかに眠ってね), Michael. We loved you.