セラピストの本当の役割って、一体何なんでしょうか。
これに対してはいろいろな答えがあると思いますが、私は最近、それは、「相手の力を信じること」ではないかなあとひしひしと感じています。
人は、つらい時には自分の内なる叡智や癒しの力を信じられないことが多いです。
そんな時に、本人には感じられないその人の本来持つ力を100パーセント確信するということが、何よりも大きなセラピストの仕事です。本人がいくらそれを見失っていても、確かにその力がそこにあるということをセラピストが確信しつつその人に寄り添うこと、そのことこそがその人の回復にとって何よりも大きな助けになるのではないでしょうか。
人間、自分のことは一番分からないものです。ある人に聞いたところによると、あの江原啓之さんですら、自分のことは全然分からないんだとか(笑)。ましてや我々のような平凡な人間はなおさらです。
だから、癒しというのは本来一人ではできない作業なんだと思います。
自分を癒す力は、どんな人の中にも必ずあるんですよね。
ある個人的な出来事がきっかけで、こんなことをつらつらと考えてしまいました。