統合失調症。
最も重いとされる
精神疾患の診断名です。
この診断名から
一般の人が受けるイメージは
決して明るくないと思います。
曰く、
一生、薬を飲み続けねばならない。
一生、精神病院から出られない。
世間の偏見も、すさまじいです。
家族に統合失調症の人がいると
それを隣近所に知られないようにするため
郊外に引っ越したりする
家庭もあるくらいです。
実はわたし、
過去にかなり多くの
統合失調症と診断された人たちと
セラピーをしてきました。
(病院勤務の経験が
皆無であるにもかかわらず)
というのも
米国留学時に
ホームレス支援のNPOで
インターンをしていたからなのです。
(その時の体験について書いたものがあったか
過去記事を探ってみましたが、
意外に少なかったです。↓
本当に貴重な体験だったので
いつかちゃんとまとめてみたいと思います)
そのNPO施設を利用する
ホームレスの人たちは、
大半が
dual diagnosisと呼ばれる
ふたつの精神疾患の
診断名をつけられていました。
ひとつめが、
薬物もしくはアルコール依存で、
ふたつめが、
重度のうつ、もしくは統合失調症。
ただでさえ
統合失調症のやっかいな症状が出ているのに、
それに加えて、
薬物やアルコールを常時摂取しているという、
なんならそこに、
統合失調症のための向精神薬も飲んでいるという、
かなり大変な状態の人たちだったのです。
そんな彼らと
日常的に接する仕事は
本当に本当に大変で
当時は毎日泣きそうになってましたが、
どんな重い症状の人がきても
びくともせずに対応できるのは
当時の経験のおかげだなあと、
しかも、
トラウマ療法を専門にしている
今のわたしがあるのは、
小手先のファンシーなセラピー技法では
まったく歯が立たない、
ヘビーな彼らとの
毎日があったからだなあと、
振り返れば感謝しかありません。
ということで、
前置きが長くなりましたが、
統合失調症のお話です。
医学界での常識では
とても受け入れられないでしょうが、
わたしは、
統合失調症の診断の多くは
誤診だと思っています。
そう考える根拠が、
米国のホームレスとの
臨床体験しかなかったときは
そこまで言い切れませんでしたが、
帰国後、
べてるの家の
当事者研究交流集会に出て
そう確信するに至りました。
統合失調症と診断された人の大半には、
すさまじいトラウマの歴史があります。
米国のホームレスの場合、
大半が虐待家庭や里親家庭の出身で、
さらに入隊して
(貧困層は軍の格好のリクルート先です)
戦場で、
壊滅的なトラウマを受ける。
それほどトラウマが重ければ、
トラウマ症状として
幻覚妄想が出るのは
むしろ当たり前です。
だからその人が純粋な
「統合失調症」かどうかは、
(そんなものがあるかどうかも不明ですが)
トラウマ症状を解消するセラピーを
受けてもらった後でしか
判断ができないはずだというのが
わたしの考えです。
現にわたしは、
帰国して数年の間に、
(今はほとんどないですが)
数多くの
統合失調症と診断された
クライアントさんたちと
セラピーを行ってきましたが、
わたしのセラピーで
幻覚妄想が消えた人は
決して少なくありませんでした。
唯一、
わたしのセラピーが
まったく歯が立たなかったのは、
インドネシアからの
留学生の男性だけでした。
(彼はいわゆる、
ほんものの統合失調症だったと思います)
なのでもし
あなたや
あなたの身近に
統合失調症と診断された人がいても、
決して医者の診断を
鵜呑みにしないでください。
(それは統合失調症に限らず
すべての診断に言えることですが)
西洋薬は、
急性症状を和らげるのには
大変有効ですが、
医者に
「あなたは一生薬を飲み続けなければなりません」
などと言われても
それを信じてはいけません。
自分の身体に備わっている
自然治癒力を
どうぞ甘く見ないでください。
どんな症状であれ
西洋薬に頼る以外に
あなたにできることは
たくさんあります。
それをどうぞ、
忘れないでくださいね。
自分が闇だと思っている
自分の心の奥底にこそ
本当の光があります。
なのでどうぞ
自分の内面深くを見つめることを
恐れないでくださいね。
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