1年で一番暗い季節に寄せて


12月17日金曜日、
わたしが現在住む大阪の、西梅田にある精神科クリニックで、
放火殺人事件が発生し、
25名の方が犠牲になりました。

 

それ以来、 わたしは、
ひとりで静かに、
この事件について考えていました。

 

このクリニックは、
志の高い、まだ40代の院長が、
精神疾患がある人の職場復帰のために作ったクリニックで、
仕事がある人でも通いやすいように 夜間までやっていたこと。
(「働く人のためのこころとからだのクリニック」というクリニック名が、
彼の人柄を端的に表していると思います。
生きているうちにお目にかかりたかった・・・)

 

加害者とされる男性は、
このクリニックの患者で、
腕の良い板金工だったが、
人付き合いが苦手で、家族とも別れ、
かつて家族と暮らしていた一軒家に一人で住み、
仕事も失い、
数年前には、息子に対する殺人未遂で服役もしていたこと。

 

一番の助けであり、
居場所であったはずの主治医とクリニックを、
丸ごと燃やしてしまった、
そして何十人をも道連れにした 容疑者の心には、
どれほどの怒りと、絶望と、
闇が広がっていたのだろうかと思います。

 

冬至前から年明けにかけては、
一年でもっとも暗い時期です。

 

だからこそ、
自分の内側にある光を、
もっとも感じられる時期なのですが、
孤独な人にとっては、
外側の暗さに加え、
クリスマスやお正月といった、
家族や友人で集まる、 華やかなイベントが続くこの数週間は、
おそらく、一年で最も 孤独と絶望を感じる季節です。

 

(わたしも海外在住時代、
胸をえぐられるほど孤独だった時期があるので、
彼らの気持ちはよくわかります)

 

事件が起きたのは、
クリスマスのちょうど1週間前でした。

 

おそらく、容疑者は、
他の人たちを道連れに
自分も死ぬつもりだったのでしょう。

 

孤独は、
自分を蝕むだけでなく、
他者の命も簡単に奪う。

 

だからこそ、
世界で一番孤独な人たちである
犯罪予備軍の人々に対するケアこそが、
この世でもっとも大切なことだと、
被害者のケアを数多くしてきたわたしは 心から思うのです。

 

(同じ志で、
「加害者支援」ではなく、
「被害者を増やさない」ことを目的に、
素晴らしい活動をされている、 被害者の遺族の方がいます。
ぜひこちらをお読みください。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n2b1e3901ddd8

 

ということで、わたしは、
今回の事件を、
かねてからやりたかった 加害者支援の仕事に、
いよいよ踏み出すようにという
宇宙からのメッセージだと受け止めています。

 

被害者のケアももちろん大切で、
それもわたしの生きがいですが、
そもそも、被害者をつくらない仕組みをつくらなければ、
まったく本質的な解決にはなりません。

 

もう、
蛇口から水がざあざあ流れているのに、
必死で床を拭こうとするのは
やめます。

 

まずは蛇口を締めること
=孤独な犯罪者が一人でも減ることを目指して、
わたしにできることを探します。

 

これを、わたしの、
来年の抱負にしたいと思います。

 

同じ志の方がいたら、
ぜひ、ご連絡ください。

 

孤独をなくす取り組みを、
一人孤独に行うつもりは まったくありませんので(笑)。

 

一緒に、できることをやっていきましょうね。

 

(そして、大きな事件があった後の心の持ち方については、
このケシーちゃんのブログにまさる記事はないので、
こちらもぜひお読みください。https://caseyka.jp/2019/02/08/5286/

 


一年で最も外側の光が少ないこの時期、
あなたが、自分の内側に確かに存在する
あなた自身の、すばらしい光を感じることができますように。

 

藤原ちえこのセラピーはこちら

 

メルマガ登録はこちらから
https://premamft.com/newsletter/

 

藤原ちえこの著作はこちら