数日前からサンフランシスコ・ベイエリアに来ています。
2年ぶりのベイエリア。左ハンドルの運転も縦列駐車もまだ何とか覚えてました(笑)。
研修に参加するために来たので、自由時間は初日しかなかったのですが、飛行機がサンフランシスコに到着する数時間前にふと思い出して、今回は絶対にここに行こうと決めていた場所がありました。
ゴールデンゲートブリッジを臨む断崖の上にある、石でできたラビリンスです。
18年前、当時在籍していた英国のシュタイナーカレッジのプログラムの一環で、フランスのシャルトルに行きました。シャルトルの大聖堂には、世界で最も有名なラビリンスがあります。そこを歩いた体験は、本当に本当にパワフルでした。
偶然ですが、英国の後に移住したサンフランシスコのグレース大聖堂は、シャルトルのラビリンスウォークを歩く瞑想として90年代に紹介し、現在のラビリンスウォークのブームを作った場所です。私も一度、グレース大聖堂のラビリンスを歩く会に参加してみましたが、何と、そのラビリンスは、カーペットに印刷されたもの(笑)。もちろんそれもラビリンスには違いないですが、シャルトルで本物の石畳のラビリンスを歩いた後ではちょっと物足りない気持ちでいたところ、友達にこの写真の場所を教えてもらったのです。
私が住んでいた12年前までは、ここは本当に知る人ぞ知る場所で、いつ行っても私一人だけ。ゴールデンゲートブリッジを見ながら、潮風に吹かれながら、近くを飛ぶカモメの鳴き声を聞きながら歩くラビリンスは本当に素晴らしく、自分の内側を見つめたい時はよくここへ来ていました。
ところが・・・・。
今回久しぶりに戻ったら、何とそこは観光客だらけでした^^;。
若い女の子の二人連れ、ドイツから来たカップル、ヒップホップをiPhoneで流している若者たち・・・。平日の午後だったのにもかかわらず。
ネットで調べてみたら、今やYelp(日本の食べログみたいなサイト。観光情報も載っている)にも掲載されている結構メジャーな場所になっちゃっていたんですね・・・(涙)。
というわけで、一応歩いてはみましたが、ヒップホップのお兄さんたちと一緒だったので、やっぱりちゃんとした瞑想にはなりませんでした(⌒-⌒; )。
飛行機の中であんなに強く「ラビリンス!」というメッセージが来てたのに、ちょっと期待外れだな。
・・・と、思っていたのですが・・・。
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・・・・。
翌日チェックインした研修会場は、空港の近くにある古い修道院で・・・・。
庭には、こんな素晴らしいラビリンスがありました。
つまり私は、今回はここを歩くことになっていたんですね。
修道院のパンフレットによると、ラビリンスは、できれば裸足で、でもどんな歩き方をしてもいい。ラビリンスで踊る人もいるし、子どもたちはスキップしたり、走ったりもする。(そう考えると、別にヒップホップかけて歩いたって全然オッケーってことですよね。心が狭いですね私^^;)
中央にたどり着くまでは、人生で抱えているブロックを手放しながら歩く。
歩きながらだんだんマインドが静かになって、中央にたどり着いた時には、新しい体験が待っている。人生への洞察を得たり、自分が抱えている問題の答えが見つかったりする。
そして、そこで得たものを持って、来た道を逆に辿って出口まで歩いていく。そして、日常に、新しい気づきを得て戻っていく。
ラビリンスウォークは、こういう3つのステージで構成されているそうです。
ここのラビリンスは、私以外誰もおらず、静寂の中で裸足になり、45分かけて、ゆっくり歩きました。
・・・本当に本当に素晴らしかったです。(45分が15分くらいにしか感じられませんでした)
私に必要なものは、すべて与えられている。何も考えなくていい。自分の恐れを抱きしめなさい。
私に降りて来たメッセージは、このようなものでした。
・・・本当にその通りだ。肝に命じます(^^)。
あと数日はここにいるので、また歩いてみるつもりです。