私は普段、テレビをほとんど見ません。最近の番組はとにかくうるさいし、ニュース番組にさえ知ったかぶりのうるさいキャスターやコメンテーターが多い。見ていると頭が痛くなってくるので、自分からテレビのスイッチを押すことはめったにありません。
こんな私でも、かぶりつきでテレビを見ていた時代がありました。サンフランシスコに住んでいた時です。サンフランシスコでは、週末の夜に地上波で日本語放送が見られたのでした。普段は中国語放送のチャンネルが、なぜか土日のゴールデンタイムを日本語放送に譲ってくれているのですね。チャンネルを変えずに、NHKのニュースや複数の民放の歌番組、ドラマなどが見られるという、今思えば不思議な体験でした。NHKニュースの合間にバークレーのラーメン屋さんのコマーシャルが入ったりして(笑)。ドラマも、「白い巨塔」「大奥」など、日本と時間差なしで見られたので、思いっきりはまってました。
やはり、日頃英語で生活していた身にとっては、日本語放送は週末のくつろぎに欠かせなかったということでしょう。おまけに、いつでも見られる訳ではなくて、時間が限られていたので、よけいに希少感もあったんだと思います。これがケーブルテレビなどで24時間日本語放送が見られる環境だったら、逆に見向きもしなかったことでしょう。
・・・そんなわけで、帰国以来、ずっとテレビには関心がなかった私でしたが、最近すっかりはまってしまったテレビ番組があります。おかげで毎朝20分間は、必ずテレビの前にかじりついています。
ひとつは、NHKの連ドラ「ちりとてちん」。これはとにかく、朝の連ドラにありがちなわざとらしさがなく、セリフがおもしろく、同時にほろっと泣ける番組です。何故最初から見なかったのだろうと後悔するほど。来週で終わってしまうと思うと残念です。
そして、もうひとつが、ちりとてちんの直前にNHK教育でやっている5分間番組、「ピタゴラスイッチmini」です。日本にもこんなに良質で大人が見ても楽しめる教育番組があるとは知りませんでした。あの、ゆるさと脱力感、シュールさがとにかく笑える。
私が特に好きなのは「10本アニメ」です。たとえば、こんな感じ。(YouTubeを直接張り付けられなかったので、下のURLをクリックしてください)
http://www.youtube.com/watch?v=GZWgolcMpW8&feature=related
これを見てゲラゲラ笑える人は、私と笑いのツボが同じです(笑)。
ちなみに「mini」は、別の時間帯でやっている15分間のピタゴラスイッチのダイジェスト版のようです。でも私には、この毎朝の5分間がちょうどいい感じ。皆様もよかったら朝からなごんでみてくださいね。「笑い」は、癒しの最大の味方ですから。