6月某日、
わたしは加古川の少年院におりました。
わたしが心から尊敬する
ドクターの紹介で、
「職親プロジェクト」という活動をしている
企業の方たちと
少年たちとの交流の場に
同席させていただいたのです。
これは、
少年院や刑務所を出た人の再犯率の高さは
無職率の高さと大きな相関があるので
再犯予防のため、
出所者を積極的に雇用しようという
企業を支援するプロジェクトです。
2013年に7社で始まった同プロジェクトには
現在、 北海道から沖縄までの
約130の企業が参加しています。
その日は、 参加企業6社の社長さんや従業員と
少年たちとの交流の場を設け
仕事について意見交換をするというフォーラムでした。
これがもう
たまらなく面白かった。
参加企業の社長さんのうち
半数は
実際にここの少年院の出身でした。
少年院だけでなく
成人後も何度も刑務所の世話になったという
社長さんもいて
彼の話の面白かったこと。
( 何度も服役したのち
一念発起して大学に行き
12年かかって卒業し
その後医学部に入り直し
事情があって2年でやめ
現在は年商数十億の運送会社を運営するかたわら
飲食店やネイルサロンも何軒も経営していらっしゃるそうです。
本当に面白い社長さんで、
もちろん連絡先をいただきました 笑)
そんな彼らが語りかける言葉だから
少年たちに対する説得力も
半端ありません。
「悪い仲間に誘われると
(ここで知り合った友達に外の世界で会うと)
また犯罪に手を染める確率がものすごく高いから
まったく新しい場所に行って一からやり直したほうがいい
(ここでの友達とは外では会わない方がいい)」とか、
「本当にやりたいことじゃなくても
まずはここにある企業を踏み台にして
それから自分の好きなことをやればいい」とか。
社長さんたちも
かつての自分と重ね合わせたのか
「ここの子どもたち、全員採用したいです!」なんていう
熱い初参加の社長さんもいたし、
なにより、
その場にいた8人の少年たちの
存在感がすごかったです。
100人以上の入院者の中から
選りすぐられた子たちだったというのも
当然あるでしょうが、
みな目がきれいで
質問も活発で
自己に対する洞察力も深かった。
「僕はお金持ちになりたいのですが、どうすればいいですか?」
という
ストレートな質問をする少年もいれば、
(生きる意欲高い 笑)
「被害者のことを考えると
自分だけ幸せになっちゃいけないような気がするんですが
僕幸せになってもいいんでしょうか?」と
根源的な問いを投げかける少年もいました。
(答えは、
「もちろん、幸せになっていい!」です。
幸せな人は、
犯罪を犯そうと思わないので、
自分が幸せになる
=世の中がそのぶん平和で良い場所になるということですから)
「自分が見ている世界は、
色眼鏡を通して見えている世界だと思う。
サングラスをかければ暗いけれど、
ピンクのレンズをかければ別の色に見えるじゃないですか」
という少年もいました。
(こんな普遍的な真実に
10代で気づいている彼の叡智の深さ)
問題を行動化できる
いわゆる「非行少年」は、
内側に引きこもってしまう子よりも
よほど健康度が高いんだなという話を
一緒に回ったドクターともしました。
楽しそうな社長さんたちを見ていても、
元非行少年とか
服役経験者とか
そういうしょうもないレッテルを
人に貼ることの馬鹿らしさを
ひしひしと感じます。
なのに
犯罪歴があるというだけで
採用面接でも
ほぼはねられてしまう日本の社会。
ゆえにそれを隠して生きなければならず
何かを隠すということは
それだけでエネルギーのゆがみをもたらすので
出所後の生活が
うまくいかないのも当たり前です。
それを変えようと尽力している
社長さんたちの存在は
わたしには本当に眩しかったです。
(「補助金目当て」という批判もありますが
お金目的だけでは
こんな大変なことは できないと思います)
かつてわたしは
こんな決意を書いたことがありました。
この記事を書いてから
もう1年半になります。
去年1年間は
あのときの決意に向けて
ほぼ何もできませんでしたが、
意図さえ設定しておけば
ものごとは必ず
それに適した
最良のタイミングで現実化する。
それが 今回の出来事でも
よくわかりました。
だからあなたも
天に放った自らの望みが
なかなか現実化しなくても
心配しないでください。
それについて具体的な行動を起こしたあとは、
(↑これ、むちゃくちゃ大事です。
意図の設定だけでは
宇宙には本気度は伝わらないことがあるので)
ただ、放っておきましょう。
職親プロジェクトの中で
わたしがどんな役に立てるのかは
まだまだこれからの話ですが、
わたしの魂からの望みに
大きな足掛かりができたことが
本当にうれしく、
今後の展開が
すごく楽しみです。
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