わたしがここ数年、意識的に取り組んでいること。
それは、自分の女性性を開花させることです。
身体だけは女に生まれたものの、わたしはずっと、「女性である自分」と、どう折り合いをつけて生きて行けばいいのかがよく分かりませんでした。
女であることを特に親から祝福された記憶はなく、
親から可愛いと言われたこともなければ、中学に上がるまで髪を伸ばすことも許されず、幼少期はよく男の子と間違えられていました。
初潮も特に喜んでもらった訳ではないし、初めてのブラも自分でこっそり買いに行ったし。
もちろん、年頃になっても全然モテませんでした。
わたしは男子といる方が気楽なたちだったので、学生時代、男子の友達はたくさんいたけれど、
ま、ぜんぜん女子枠じゃなかったです。
ゆえにわたしの処世術はずっと、成績や知力、お笑いがベースになっていて、
可愛らしさや女性らしさが入る余地は全くないまま成人しました。
それでも、何人か交際した男子はいたし、結婚も一応できたし、まあこのまま一生を終えてもよかったのでしょうが、
流産を繰り返した頃から、やはり自分の女性性と向き合わざるを得ない機会が増えました。
そして数年前からは、せっかく女性に生まれたのに、女性としての自分をフルに生きずに死ぬのは本当にもったいないと感じるようになりました。
特に、生き過ぎた男性優位の社会のひずみがあらゆる側面で表面化しつつある今の世界においては。
物事は、自分で決めれば、宇宙がそれをサポートする方向で動き出します。
自らの女性性を開花させると決めてから、魅力的な女性マスターたちとの出会いが増え、
それぞれのマスターから様々なことを学んでいるうちに、
昨年、Art of Feminine Presence (AFP) という、米国発の女性性開花プログラムに出合いました。
AFPは、女性としての自分を受け入れ、自分の身体の中にくつろぐことを目的としてデザインされた44のエクササイズと、女性の特性を生かした瞑想からなるプログラムです。
昨年冬に、まず前半の22のエクササイズを教えられるようになる6日間のティーチャー研修に参加し、
先週は、後半22のエクササイズを扱うレベル2のティーチャー研修に参加してきました。
わたしがこのプログラムでどう変わったかの証拠をひとつお見せしますね。
・・・人って、いくつになっても変わるもんですね(笑)。
去年初めて6日間のティーチャートレーニングを受けた時は、いろんな意味で衝撃を受けました。
まず、女性の集団の中にいてこれほどくつろいで安心でいられたのは初めてだったこと。
そして、わたしとは全く違う世界の住人だと思っていた非常に美しい女性たちが、苦しみも喜びも抱えた、わたしと同じ人間だということが分かったことでした。
(今回のトレーニング)
ちなみに、豹柄のワンピースは、今回のトレーニングで同室だった友人からプレゼントしてもらいました。
これを身にまとうのも、自分の制限外しの良い練習でした。
一緒に研修を受けているティーチャー仲間たちは、
東大、京大などの一流大学を出た女性、
弁護士、医師などの超専門職の女性、
わたしと同じく、若い頃熱心にフェミニズム運動に関わっていた元活動家、
自然保護活動をしている女性、
現役バリバリの若いお母さん、
ずっと第一線で会社勤めをしている女性、
親の介護や子どもの世話をずっとしてきているプロの主婦、
ヒーラーやダンサー、
バリバリのリケジョ、
男性にベンツを貢いでもらったことがあるような絶世の美女、
プロの通訳、
かつて丸坊主でモノトーンの自然素材の服しか来なかった、ストイックなヘアメイクさん・・・などなど、
ありとあらゆる女性がいました。
そんな、志向も生き方もぜんぜん違う女性たちなのに、不思議と調和して、お互いをサポートし合い、賞賛し合う。
そんな、本当に居心地の良いコミュニティでした。
わたしはずっと女性の集団が怖かったので、
女同士できゃあきゃあ恋愛話に花を咲かせたり、洋服を交換しあったり、メイクを教えてもらったり、お互いのドレス姿を称え合ったり、寝る間も惜しんでおしゃべりをしたりする、女性ならではの楽しさを心の底から味わったのはこのグループが初めてでした。
そして、わたしと同じように、自らの女性性を否定したり悩んだりしてきた人たちが、
AFPへの関わりを通じて、信じられないほど美しく開花していくさまを見るのは本当に喜びだったし、
わたし自身の変化を自分のことのように喜んでくれる他の女性たちの賞賛や友情を受け取るのも、本当に幸せなことでした。
女性たちは皆、それぞれに美しく、それぞれに底知れぬ力を秘めている。
そしてもうその力を隠さず、男性の影に隠れず、自らの女性性をフルに開花させて世の中を変えていく。
そういう時代がやってきているのを、ひしひしと感じます。
AFPのキャッチコピーのひとつは、「Be seen, be heard, inspire change」です。
以前わたしが支持していた米国人の女性マスターも、「リーダーシップとは見られること」だと言っていましたが、
自分を世の中にさらし、自分の言葉を聞かせることによって、世の中の変化のインスピレーションになること。
自分が女性であることを否定したり、どこかの影に隠れてひっそり涙を流すのではなく、
自らの繊細さをオープンにしながら、しなやかに美しく生きていくこと。
それはわたしの今年のもうひとつのテーマであるvulneralibity(自分の傷を認めてオープンにすること)とも重なります。
本当に、今生で女性に生まれてよかった。
今後はさまざまな場所で、AFPのワークを分かち合っていきたいと思います。
自分の女性性を開花させて、女性としての身体の中にくつろいで生きていきたい方、ぜひどこかでお会いしましょうね。
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