先日、我が家の3歳の娘のことを書いたところ、かなりの反響がありました。
前回も書いたように、このブログは、日本でも数少ない実名の特別養子縁組ブログです。
私が養子縁組を考え始めた時、一番参考になり、励まされたのは先輩の養親さんたちのブログでした。特にこのうさぎママさんのブログは、何度も繰り返し読んだし、ブログが書籍になった時にも即座に買いました。
タイトルが本当に素敵ですよね(笑)。
ほんと、養子縁組なんて、これくらい気軽なノリでやっていいことだと思います。
(経験者として断言します 笑)
何らかの事情で、親に育ててもらえない子どもがいて、子どもが欲しいのに恵まれない大人がいる。
この両者がつながれば、お互いがハッピーです。
昨年度の厚労省の統計では、
親元で育てられていない子どもは全国に4万6000人もいるのに、
そのうち、特別養子縁組を前提として家庭で育てられている子どもは、たったの213人。
0.5パーセントに満たないのです。
養育里親や親族など、家庭の中で育てられている子どもを足しても、たったの4500人。
10パーセント以下です。
残りの子どもたちは、皆施設で育っています。
・・・これ、深刻な人権問題です。
日本政府が国連から「子どもの人権侵害」として勧告されているのも当たり前です。(皆さんそれ、知ってました?)
一方で、不妊治療を受けている女性は全国に50万人近くいるそうです。
考えてもみてください。
もし、その女性たちのうちたったの1割が、自力で産むことにこだわらずに養子を育てることを選べば、
今親のいない子どもたちは、皆家庭で育つことができるようになるんですよ。(ワクワク!)
もちろん私も、養子縁組が増えないのは、数以前の制度的な問題があることは重々承知しています。
(一応元新聞記者ですしね 笑)
でもやはり、制度が変わるためには、世の中の多数の人たちの意識がまず変わらなければなりません(きっぱり)。
日本はまだ、養子縁組があまりにも特殊な例ととらえられすぎていると思います。
私が心理学を学んでいた米国では、養子はごく普通のことで、
大学院のクラスメートにも、養親の元で育った友人がいましたし、
ロシアから赤ん坊の時に養子として米国にやってきた夫を持つ友人もいました。
エチオピアから5歳の女の子を養子に迎えた友人もいたし、
実子の男の子を3人育てた後、カンボジアから年の離れた女の子を養子として迎えている知り合いもいました。
子どもができにくいとわかった時に、「だったらエッグドナーか、養子か・・・」と、普通に選択肢のひとつとして検討している友人もいました。
大学院を修了してインターン先を探していた時には、養子縁組を扱うNPOの訪問カウンセラーの職に応募もしました。(養子を迎える、あるいは迎えた里親を家庭訪問してサポートするという仕事内容でした。残念ながら採用されませんでしたが・・)
アップルのスティーブ・ジョブスが養子であることは有名ですし、
アンジェリーナ・ジョリーやトム・クルーズ、サンドラ・ブロックなど、養子を育ててるセレブは数知れず。
・・・養子、普通じゃん。
なのに日本では、まだまだ、せっかくご縁があって迎えた可愛い我が子が養子であることを世間に隠している親御さん、結構いると思います。
私は、もちろん保育園のママたちにも全然オープンにしているし、
たまたまお店で会っただけの人でも、話の流れで「あ、この子養子なんですよ」と普通に伝えたりしています。
だって、普通のことだから。
隠さないといけないことなんて、何にもないですから。
ひとつ、こんな素敵なリサーチ結果があるのでご紹介しますね。
【調査】自己肯定感を感じる割合、養子の子どもは2倍
たぶん、私を含むすべての養親にとっては、全然びっくりするような調査結果ではないはずです。
だって、養子を迎えた親たちは、すごく幸せだから。
全然苦労せずに子供を授かった親よりも、子どもがいることのありがたみを100倍も200倍も感じているから。
子どもが幸せを感じるには、親が幸せであることが絶対条件ですからね。
養子をもらうことを、社会的に「ごくふつうのこと」にするために、私もこれから喜んで広告塔になろうと思っています。
私がうさぎママさんのブログにすごく励まされたように、養子縁組を躊躇している誰かの背中を押す役に立てたら、こんなに嬉しいことはないですから。
何てったって実名だから、ちょっと説得力あるでしょ(笑)。
このブログの性格上、他の記事もいろいろはさみつつの気まぐれ更新になるかと思いますが、どうぞお楽しみに。
最近、ネイルだけでなくボディペインティングにもはまっている娘。
先日も、気づいたら手足がこんなことになっていました。
ぎゃー、油性マジック!(◎_◎;)
何日間か消えませんでした・・・(笑)。
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