皆様、
こんにちは。
続けて更新するつもりだったのですが、前回のポストからあっという間に2週間以上経ってしまいました。
家に赤ちゃんがいると、なかなかものごとが予定通りには進まないものですね(笑)。
今後、ますます気まぐれな更新になると思いますが、よろしければどうぞおつきあいください。
さて、娘が我が家に来てから8週間が経ちましたが、毎日、本当に充実しています。
子どもが来て以来、感覚のチャンネルが以前よりも開いてきたようで、
街路樹のたたずまいやすれ違う人のエネルギー、空気の匂いや太陽の光など、何気ない日常の出来事がいちいち心に染み渡る感じがします。
そしてもちろん、赤ちゃんのすべすべの肌や匂い、笑い声や泣き声、ちょっとしたしぐさなど、彼女にまつわる何もかもが愛おしくてたまりません。
本当、子育てがこれほど感動的で楽しいということを、なぜ今まで誰も私に教えてくれなかったんだろうと思います(笑)。
その一方で、20代、あるいは30代前半の私には、子どもなど絶対に育てられなかったなと感じるのも事実です。
今の私が、子育てを心から楽しめるのにはもちろん理由があります。
ひとつめの理由は、私がこれまでに、自分がやりたいことをすべてやってきたからです。
実は私、今から6年ほど前にある大きな病気にかかりました。
病気が判明してから一ヶ月後に手術を受けることになり(14時間に及ぶ大手術でした)、
万が一手術に失敗したら死ぬかもしれない・・・という状態になったときに、
自分の人生で何かやり残したことがあるかどうか、考えてみたことがあるのですが、
見事に、何もありませんでした(笑)。
やりたい勉強はやったし、
したかった留学もしたし、
就きたい職業にも就いたし、
素晴らしい夫や友人にも恵まれたし、
行きたい場所にはすべて行ったし、
いろんな楽しいこともあったし、
本当に本当に、ラッキーな人生だったと思いました。
(唯一やり残したなあと思ったのは、子育てだけでした 笑)
20代の頃の私は、まるで違っていました。
自分のキャリアを確立するのに必死で、将来の見通しもまったく立たず、
自己評価も最低で、自分のこと以外何も考えられませんでした。
仮にそんな頃に子どもを授かっていたら、キャリア確立や自己実現を邪魔する存在としか思えなかったでしょうし、
子どもが夜泣きしたり思い通りにならなかったら、イライラして虐待していたかもしれません。
うちの子は大体いつも機嫌が良く、ほとんど手がかからないのですが、
たまに寝付きが悪くてぐったり疲れてしまうことがあります。
でもそんなとき、ハッと我に返って、
「ああ、そういえば私は今、人生で唯一やり残したことをやってる最中だった。
泣いてくれる赤ちゃんが腕の中にいるのは何て幸せなことだろう」と気づくと、イライラした気持ちがすーっと消えていきます。
(身体的な疲労は、それほど簡単には消えてくれませんが 笑)
子育てが楽しいもうひとつの理由は、今の私が本当にたくさんのリソースに恵まれているからです。
まず、お互いに自営業で育児を完全に分担してくれる、私よりも子育て上手な夫がいて、
(彼のおかげで私は、乳児がいるにもかかわらず、仕事はもちろん趣味のヨガやチェロも再開できています。母乳も出ませんのでね 笑)
子どもを短時間気軽に預かってくれる友人がいて、
職業柄、精神面で困ったときにいつでも相談に乗ってもらえるたくさんの先生や同僚がいて、
赤ちゃんを連れて散歩に出られる、お気に入りの山や森がすぐ近くにある、子連れでも大歓迎してくれる行きつけのカフェがいくつかあって、
何よりも、充実した仕事があるために、四六時中子どもにべったり向き合う必要もありません。
これで子育てが楽しくなかったら、私は相当問題のある人間だと思います(笑)。
子育ては素晴らしい仕事ですが、もちろん膨大なエネルギーと忍耐を必要とする大事業です。
周りに頼る人もいなかったり、仕事を一時中断しなければいけなかったり、人生経験が少なかったり、夫の協力が得られなかったりといった状況の中、孤軍奮闘している若いお母さんが、
子育てにストレスを感じるのはある意味、当たり前です。
世の中のお母さんたちは、本当に本当によくやっているなあと思います。
何度も言いますが、私、20代の頃は絶対に子育てできませんでした。
今、目の前にいる赤ちゃんに対して、今の自分ができる精一杯を行っているお母さんたち一人一人を、本当に心から尊敬します。
そして、お母さんたちが楽に子育てできるように、応援したいと思います。
・・・ということで、またもや本題に入ることができませんでした(爆)。
次こそは、「手抜きかあさんのすすめ」について書きたいと思いますので、しばらくお待ちくださいませ!
最近見た日の出です。
赤ちゃんがいると、いろんな時間に起きざるを得ないので、こんなきれいな朝日も見られてラッキーです(と思わないとやってられない時もありますよね 笑)。