ずいぶん春めいてきました今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回に引き続き、
もう少しお金の話におつきあいください。
「お金には膨大なエネルギーがつきまとう」ということに気づいて以来、
以前からずっと抱いていた疑問がひとつ、氷解しました。
(もしかしたら、とっくの昔に判明していたことなのかもしれませんが、
何せ私は自分で体感しないと理解できないタチですので 笑)
私は以前、米国に6年間住んでいました。
米国というのはご存知、世界一貧富の差が激しいところです。
一般社員と社長の給与差が350倍という、
よく考えたらとんでもない国です。
(日本は平均10倍、最大でも35倍だそうです。
35倍だって大変な格差だと思いますがね……)
そこで2年ほど、ホームレスの人たちを支援する仕事をしていたのですが、
その時は、ほんとにいろいろなことを考えさせられました。
米国の貧困最下層に位置するホームレスの人たちが住まうエリアから、
ほんの10分(場所によっては5分)ほど車を走らせれば、
その地域でも有数のお金持ちの邸宅が立ち並ぶエリアにたどりつくのです。
あれほど大きな家々を見てしまうと、
日本のお金持ちの家なんてほんとにカワイイもんだと思ってしまうほどでした。
(あ、鳩山会館は別ですが 爆)
その、あまりにも大きな邸宅群のそばを車で通るたび、
私はいつも、
「この人たちは、こんなにたくさんのものを所有していて
恥ずかしくないんだろうか?」
「食べるものにさえ困っている人が車で10分のところに住んでいるのに、
心が痛まないんだろうか?」
と疑問に思っていました。
あと、テレビや新聞でCEOたちの年収を聞くたびに、
「そんなにたくさんお金を持っているのに、
どうして彼らはさらにお金を欲しがるんだろう??」
と、本当に不思議でした。
最近はっきりと分かったのは、
彼らはもちろん恥ずかしくないし、
良心の呵責もないし、
もっともっとお金も欲しいんだということです(笑)。
何故なら、お金はある種のエネルギーだからです。
しかも、現時点ではかなりマイナスの。
集まれば集まるほど、
その膨大なエネルギーがさらなる力を帯び、
人間がお金を支配するのではなく、
お金が人間を支配するようになっていくみたいです。
そのエネルギーが生み出すのは、おそらく不安と欲望で、
そうしたエネルギーに駆られていては、
良心の呵責も恥もへったくれもないだろうということに
ようやく気づきました(笑)。
それに気づいて、
初めて愛を持って彼等の行為を見ることができました。
そして、投機的にお金をもうけているヘッジファンドや
いろんな陰謀説の黒幕たちにも(爆)、
初めて怒りを感じずにすみました。
彼等もある意味、お金というエネルギーの被害者なのかもしれないですから。
私の尊敬するあるお坊さんは、
「お金はありすぎて困るものでもないという人がいるが、
実際には、ありすぎたら困るものだ」
とおっしゃっていますが、
本当にそうみたいです。
前回は、借金はあまりよくないというお話をしましたが、
以前どこかで、
「借金だけではなく、貯金もよくない」
と読んだことがあります。
そのときは、
「えー、貯金もダメなの?」と思っていましたが(笑)、
貯金をすることが
マイナスのエネルギーを溜め込むことなのだとすれば、
やっぱり貯金もよくないのかもしれないですね。
やっぱり、
お金は、回していくのが一番みたいです。
そして、回す際に一番良いのは、
お金をものや形あるものに化けさせるだけではなく、
経験を買うことに使うことではないでしょうか。
たとえば、
子どもに対してであれば、
高価なおもちゃを買い与えるのではなく、
そのお金を使ってキャンプに連れていくとか、
大人であれば、
ブランドものや高級車に費やすのではなく、
旅行や学びのために使うとか。
だって、
死ぬときに向こうに持っていけるのは、
自分の中に積み重ねた経験だけ。
お金も、家も、車も、
ブランド品も持ってはいけませんものね。
ものはつつましく、かろやかに、
経験はとってもお金持ちに!
そんな生き方を、したいものですね。
(そして、経験の良いところは、
お金がなくてもできるところです☆)
我が家の猫と遊ぶのも、大切な経験のひとつ(笑)。