「災害直後のトラウマ予防ケア」ワークショップのお知らせ


皆様、

お元気ですか。私は週末、二泊三日で新潟へ災害支援のために行っていました。県立がんセンター病院で行ったトラウマ回復モデルのワークショップには何と120人の方にご参加いただきました。こうした支援に対するニーズの高さを実感しました。

さて、新潟で行ったものと同じワークショップを今週末に札幌でも開催するので、そのお知らせをこちらにもアップします。実は3月末にも札幌で同じワークショップを開いたのですが、そちらはあっという間に定員が一杯になってしまったのであえてこちらではお知らせしませんでした。前回参加を逃した方がいましたら、ぜひご参加ください。新潟での実際の支援の体験も交えながら皆さんにご紹介できたらと思います。(大変申し訳ありませんが、実際に援助にかかわるプロの方に参加を限定させていただきますので、ご了承ください)

〈第2回 災害直後のトラウマ予防ケア〉
身体的アプローチを中心に

今回の震災のような大規模災害の後、被災者の援助に入る援助者達はどのようなことに気をつけるべきでしょうか。援助者の適切な介入次第で、被災者のPTSDの発症を未然に防ぐことができます。
米国では、身体をベースにしたトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスから発展した「トラウマ回復モデル(TRM)」という手法により、タイの津波、ハリケーンのカトリーナ、四川省、ハイチにおける地震などの後、救援チームが現地で非常に効果的な援助を行いました。
3月にワークショップを行ったところ、ご好評いただいたため、このたび札幌での2回目の開催となりました。より多くの対人援助にかかわる皆様に、そのモデルを知っていただき、実際の援助の際のヒントにしていただければと思っています。

日 時 入門編 2011年4月9日(土)18時~20時30分
    実践編 2011年4月10日(日)9時30分~12時30分
    ※いずれも、15分前より開場、受付。
内 容 入門編 トラウマが発生する生理学的な仕組みの解説
      救援現場ですぐに役立つ実践的なエクササイズの紹介
    実践編 具体的なTRMの解説
      救援現場ですぐに役立つ実践的なエクササイズの紹介
    ※実践編は前日の入門編を受講された方が対象です。併せてお申込みください。
    ※当日は、動きやすい服装でお越しください。
講 師 藤原千枝子 (臨床心理士)
場 所 北翔大学北方圏学術情報センター「ポルト」
札幌市中央区南1条西22丁目1番1号
    http://www.hokusho-u.ac.jp/sisetu/porto
対 象 心理士、医師、ソーシャルワーカー、保育士、教師など、
メンタルケアに関わるすべての職業の人
定 員 入門編 35人、実践編 25人
参加費 1日目のみ 3千円、2日間 6千円 (資料代込み。当日お支払ください。)
申 込 参加希望コース(1日目のみ・2日間)と、お名前、職業(所属先)を明記の上、メールでお申込ください。
先着順。定員になり次第締め切ります。
申込先 鎌田明日香 (臨床心理士) sehokkaido@yahoo.co.jp

藤原千枝子 プロフィール
 カリフォルニア州公認サイコセラピスト。臨床心理士、トラウマ療法ソマティック・エクスペリエンス認定プラクティショナー。大阪大学人間科学部卒。新聞記者(奥尻島の津波直後の取材経験、阪神大震災後のボランティア経験あり)を経て、サンフランシスコのカリフォルニア統合学研究所(California Institute of Integral Studies)にてカウンセリング心理学修士課程修了。現在は札幌市でプレマカウンセリングルームを主宰する傍ら、市内の中学高校のスクールカウンセラー、婦人科クリニックでのカウンセラーとして勤務。