札幌はここ数日、かりっと冷え込んでおります。
ここのところ連日気温はマイナス7、8度で、本日の最低気温は何とマイナス11度でした。2ケタに届いたのなんて本当に久しぶりじゃないでしょうか。
私、はっきり言って、この寒さが大好きです。外へ出たときのぴりっとする清浄な空気感がたまりません。……ただ、5分も外を歩いているともちろん顔は痛くなるし、手袋をしていても指先の感覚がなくなるので、あまり屋外には長時間いたくないのですが(笑)。寒い日に、温かい部屋で紅茶などすすりつつ本を読むのは極上のひとときです。
ただ、この寒さのせいで先日ひとつ失敗もしました。
週末、日帰りで札幌近郊のお気に入りの温泉に行ったのですが、外があんまり寒いと、露天風呂にいくら浸かっていても全然のぼせないんです。それをいいことに、露天風呂でさんざん友人とおしゃべりをしたあげく、出ようと立ち上がったら、すごい立ちくらみでそのまま水の中に倒れ込みそうになりました。真冬の露天風呂には皆さん、気をつけましょう(笑)。
その温泉にあった巨大なかまくら。何でも日本一の大きさだそうです。中には二部屋もあり、ひとつは焼き肉レストラン、もう1つは別の料理を出すお店になっていました。…さすがにちょっとそこで食事をする気にはなれませんでしたが(寒がりなので。ははは)。
最近の札幌では、こんなイベントもやっています。
市内34の飲食店が、この2週間、一斉にエゾシカ料理を出してくれるという、いかにも北海道らしい企画です。以前知床に行ったときの記事でも書きましたが、エゾシカは今や増えすぎて害獣扱いです。こうやって増えすぎたエゾシカが少しずつ食用として有効活用されると、きっと環境のためにも良いでしょうね。エゾシカはもともとアイヌの人々の主食のひとつで、それを後から来た和人が自分たちの都合で保護してみたり害獣扱いしてみたりしているわけですから。完全に人の手が入らず自然に育った肉なので、牛や豚と違って環境破壊にもならない、素晴らしいタンパク源だと思います。
ということで、普段はめったに肉を食べない私も、「エゾシカ」という野趣あふれる響きに惹かれ、あるスープカレー屋さんに行き、こちらを食してきました。
エゾシカの角煮入りカレー。おいしかったですが、タンパク源がほとんど豆と魚の私にはちとヘビーでした。「環境のためになるなら毎日でも食べて、エゾシカ肉を一般流通ルートに乗せるんだ!」と意気込んではみたものの、ちょっと私には無理みたいです(笑)。
さて、エゾシカ料理まつり、今月の15日まで札幌市内のイタリアンやフレンチ、焼き肉屋さんなどで開催中です。この期間には雪祭りもありますし、キンキンに冷えた冬の札幌を体験して、ジビエで身体を温めたい方はぜひ札幌へお越しください。