あらゆる感情を体験する〜娘を我が家に迎えるまで その14

こちらの記事の続きです。(2ヶ月近く間が空いてしまいました・・・^^;)

何かに取り憑かれると〜娘を我が家に迎えるまで その13

妊娠・流産を繰り返し、寝ても冷めても子どものことばかり考えていた当時は、感情のローラーコースターに乗っているような毎日でした。

妊娠が分かったときの喜び、「今度こそは・・・」という期待、流産が判明したときの絶望、悲しみ、怒り、「私はいつか子どもを産めるんだろうか?」という不安、ものすごい焦燥感・・・、などなど。

そして何よりつらかったのが、街で親子連れや妊婦さんを見ることと、友人、知人のおめでたニュースに接することでした。

いちど、流産した直後に、所属しているグループのメーリングリストで、同い年の友人の出産報告を受け取ったことがあります。そのときは本当に立ち直れず、(彼女が妊娠していたことすら知らなかったので)短いお祝いメッセージを送って以降、わたしは一切彼女に連絡を取ることができなくなりました。学生時代とても仲良くしていた大切な友人だったのですが、結局、今に至るまで、わたしは彼女にコンタクトできていません。(●●ちゃんごめん・・・これもし読むことがあったら連絡してね( ´∀`))

当然のことですが、流産を重ねるにつれ、妊娠しても私はそれを周りに言うことができなくなりました。
またダメだった場合、そのことを話すのはすごくつらいし、最初の流産の時、うっかりいろんな人に妊娠を伝えてしまっていたばかりに、周りの善意の慰めに傷ついたりもしたので。

何度目かの妊娠のとき、私はある整体の連続講座に参加していたのですが、そこにはたくさんの女性(ほとんどが母親)がいて、その中には妊婦さんもいました。私は妊娠を隠して参加し、講座受講中に流産したときも周りには何も伝えませんでした。その時、他の受講生の中に、やはり受講中に流産して、それをメーリングリストでシェアした人もいましたが、私はやはり、何も言えませんでした。(もちろん彼女を慰めることもできませんでした)
流産直後に、講座で妊婦さんと組んでエクササイズをしなければならなかったこともあります。
そのとき感じた羨望、妬み、やるせなさ、怒り、呪い。そしてそんな気持ちを抱く自分に対する嫌悪感や罪悪感。

本当に、あらゆる感情を体験しました。

・・・・アホやったなーあたしε-(´∀`; )。

羨望や呪いの気持ちを抱いたことがではありません。
そんな自分を許せなかったことがです。

・・・・だって、そういう気持ちになるの、当たり前ですから。

それだけ自分がつらかったっていうだけのことですから。そしてつらい時に、つらい感情が出てくるのは、ごく自然なことですから。台風が来れば海が大荒れになるのとおんなじですから。

だからそういう気持ちになった自分を100パーセント許して、ただそんな自分と一緒にいればよかったんです。心の中で自分を、ただ抱きしめればよかったんです。ただでさえ辛いのに、さらに血反吐を吐くような体験(自己嫌悪)をする必要は、全くなかったんです。

当時のわたしには、それができませんでした。

世界最先端の心理学を学び、素晴らしいセラピストたちから何年もセラピーを受け、世界最難関のカリフォルニアの心理士試験に合格してプロとして働いていたわたしですら、そうでした。こと自分のことになると、途端に全体像を見失うのが人間です。ましてや、普通の女性だったらなおさらのこと。

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すべての体験は、自分がより良い人間になるための素晴らしいレッスンですが、わたしも、この人生最大につらかった体験の連続から得たものは、もちろんあります。

最大のギフトは、今のわたしには、流産を体験した人にかけられる言葉があることです。

流産が起こる確率は、全妊娠の15パーセントだそうです。決して低い確率ではありません。そのわりに、流産が世間で語られることは、あまりありません。
現にわたしも、自分が流産するまで、自分の周りで流産した女性の話を聞いたことはありませんでした。それだけ、沈黙している流産経験者が多いということです。
話すのは、もちろん当人が辛いし、言ったところで相手が反応に困るだろうとも思うからです(経験者談・・( ´∀`))。

どれだけの女性が、誰にも知られることなく、一人でひっそりと悲しんでいることでしょう。

わたしも、自分が流産を経験する前だったら、誰かに打ち明けられても困ってしまったかもしれませんが、
今のわたしは、困りません。わたしには、シェアできる体験があるからです。・・・4回分も。

これはわたしにとって、個人的にも職業的にも、本当に大きなギフトになりました。

そしてわたしが声を大にして彼女たちに一番伝えたいのは、「どんな感情があっても、全くそれはノーマルなんだよ」ということです。

本当にそうなのです。

わたしはいつでも、バーチャルであなたと一緒に、泣いたり怒ったり、他の人を妬んだり羨んだりしていますからね。あなたは全然、一人じゃないですからね。

それをどうぞ、覚えていてください。

・・・続く。

リトリートは遠くなりにけり・・・笑。