れいわ新選組候補、安冨あゆみ先生の選挙戦に密着してきました! その3


こちらの記事の続きです。

れいわ新選組候補、安冨あゆみ先生の選挙戦に密着してきました! その2

 

午後は旭川に移動し、旭川駅前で街頭演説でした。

 

わざわざ札幌や北見から、先生の演説を聴くために駆けつけてきた聴衆も。
駅前に馬がいるのはほんとにいい風景でした。
こういう風景が日常になればいいのに。

 

先生は街宣でいつも、「質問はないですか」と聞いてくれるので、 この時も聴衆から様々な質問があり、演説後は30分間が質疑応答の時間になりました。

まずは、先生のことをよく知らない、たまたま通りかかったと思われるおじさんから「あなたの経歴は?」的な質問が出ました。
冒頭ちょっと切れてますが、自分の名前を元々の「あゆむ」ではなく、「あゆみ」に変えたこと、それはなぜかという説明から始まった、その質疑応答の動画がこちらです。

 

そう言えば、午前中は東川町で、聴衆から特別会計のことについて質問がありました。
それに対する先生の答えをここに載せておきます。

「経済学の船出」という本を書いたときに、日本の財政構造について調べたんです。いろんな財政学の本を読んだんですけど、何が何だか分かんない。ちんぷんかんぷんで。で、いろんな本を調べているときに、石井紘基という人の書いた「日本が自滅する日」という本を見てですね、そこに、どのように官僚システムが日本の財政を食い物にしてるかということをきちんと実証的に(書いていた)。石井紘基さんという方はモスクワ大学で博士号を取られた方で、その後国会議員になっていて、今から13年くらい前に自宅で暗殺された方なんですけれども。そのことを知らずにその本を読んでいて、本当に素晴らしい研究者だなあと思って見たら、暗殺された国会議員だったので本当に驚いたんですが。

彼が特に注目したのが特別会計という仕組みでした。それは戦争中に、普通の一般会計で長期にわたる戦争を処理できないので設けられ始めた勘定なんですけれども。それは満州国ではものすごくよく使われていた。わたしは満州国の研究をしていたので〓たんですが。その、一般会計のほかに、一般会計というのは一年単位なので、それにそぐわないものを特別会計として処理するっていう仕組みができて、その仕組みがですね、国民の税金や、様々な形で、権力に近い人たちに配分する仕組みに使われているっていうのが、石井紘基の主張でした。

で、その内容はですね、実は本当に複雑怪奇で、あっちから出してこっちへ入れて、こっちから出してあっちへ入れてみたいな操作がたくさん行われていて、石井紘基が、宮澤(喜一)総理大臣に、「日本の財政規模は、一般会計と特別会計合わせていくらなんですか」という質問に対して「分からない」という答えを宮澤さんはしていました。だからその、総額がいくらなのかとか、相殺される部門をキャンセルして一体いくらが本当の予算なのか、よくわからない仕組みになっています。で、その、現在の財務省とかの主張によれば、その全体はほとんどがキャンセルされて、実際の規模は数兆円しかないんだと。という風にホームページには書かれてるんですけど、それが本当にそうなのかということは誰も検証していない。

それ以上に、これは石井紘基が予言したことなんですけど、例えば、高速道路公団は、2000年くらいの段階で、10数兆円の借金があったんですね。で、その借金を、毎年わたしたちの高速代でちょっとずつ返していくっていう仕組みになってるんですが、その会社が非常に汚染されていると。多数の子会社を持っていて、多くの業務がその子会社にばらまかれていて、その子会社に役人が天下ってるんだということを石井紘基は指摘していたんですけれども、その、民営化ということによってそれをなくそうという動きがあることを彼は強く反対していていて、なんでかっていうと、民営化してしまうと国政調査権が及ばないんですね。そうすると、どんなに調べようと思っても調べられなくなってしまう。だから、表面的な民営化っていうのはますます、国民の財産が国民の手から離れていくことになると言って反対していましたが、実際に民営化されました。

高速道路公団は、NEXCOっていう、NEXCO西日本とか北日本とかいろいろ変わっていて、今も続いてますけども、その10数兆円の借金は、清算財団というのが作られて、そこだけがわたしたちの国勢調査権が及ぶ範囲になっている。そして、それぞれの子会社であるNEXCOは、多分、持ち株はほとんどが日本国が持っているはずなんですけども、一応体裁として民間企業になっちゃったので、そこには国政調査権が及ばないんです。なので、そこで何が行われているかはもう国民の目からは見えないんです。そのようにして、特殊法人とかを改革すると称して、ますます国民の目から、国民の財産が見えないところで奪われていくんだという予言を石井紘基はしていましたが、それはほぼ事実になっています。

そういう意味で、単に特別会計だけではなく、その背後に、どうやってそれがうまくごまかされいるのかが見えないんですよね。そのことの全体像を私は知りたいと思っています。それは単に告発するとか摘発するということではなくて、自民党の政治家も何がどうなってるか分からないんですね。分かんないものを放置することはできないじゃないですか。ですからそのことを、私は全ての政治家や国民に役に立つように研究したいと思っています。

 

こういう真剣な話を、馬と一緒に穏やかな口調で語る先生。

彼女の選挙は、一見遊び心と笑いと楽しさにあふれているけれど、中身は本当に真剣で真摯で本質をついている。
このコンビネーションが最高だと思います。

 

彼女の選挙密着は本当に、最初から最後までものすごく楽しかったのですが、
改めて、それはなぜなのか考えてみました。

彼女の選挙には「怒り」があまりないんです。

私も、今の自民党政治は本当にひどいと思う。
経済格差や基地問題や年金問題、考えれば腹が立つことばっかりです。

そして既存の野党の選挙での主張は、政権に対する怒りが前面に出ている。

でも安冨先生も、
昨日、札幌で演説会を開いていた同じれいわ新選組候補の大西つねきさんの話を聞いても思ったのですが、
(彼の話も本当に素晴らしかったです!)
彼らは、現在の社会システムの闇を語っていても、そこに怒りの感情は乗せていない。

彼らをみていると、ガンジーの言葉を思い出します。

Be the change that you wish to see in the world’
(あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなた自身がなりなさい)

彼らは世界を変えようとしていない。
そうじゃなくて、自分自身がその変化になろうとしている。

だから安冨先生は馬や音楽隊を連れて街を歩き、子どもたちともたくさん対話をするし、
つねきさんは全国で講演会を開いて希望とワクワクを配っている。

徹底的に、既存の社会システムに乗っからない。
だから選挙カーで名前も連呼しないし、ドブ板選挙もしない。

本当に、素晴らしいと思います。

 

駅前での街頭演説のあとは、馬と一緒に買物公園を練り歩きました。もちろん音楽つき。

 

この映像、すごくいいのでぜひ観てください。

有名な児童書の専門店、こども富貴堂にも立ち寄りました。

 

「ドリトル先生シリーズ、好きだったなあ」と先生。
(わたしも大好きでした!)

総合工作芸術家 だるま森+えりこのえりこさんも応援に駆けつけていました。

 

ここでヤムちゃんとはお別れ。
ちゃんと馬の労働時間を守っています。

 

・・・続く。

 

 

 

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