手術の後〜娘を我が家に迎えるまで その11


前回の記事の続きです。

手術前の1ヶ月〜娘を我が家に迎えるまで その10

アメリカのトラウマセラピストから頻繁にスカイプでサポートを受け、
麻酔科医との面接をリクエストし、
主治医にも手術中の会話に気をつけてくれるように頼み、
(全身麻酔下では意識が非常に受動的になっているので、術中に医療チームが話す会話の内容は、患者の回復に大きな影響をもたらすのです)
手術中、私のために世界各地で祈ってくれる友人たちのサークルもでき、
あふれる感謝を胸に、準備万端で臨んだ脳腫瘍除去の開頭手術。

 

おかげさまで、手術は成功でした。

 

ただ、あれほど丁寧に準備し、多くのサポートを得て臨んだにもかかわらず、術後の苦痛はすさまじかったです(涙)。

 

手術は、1.4リットルの輸血と14時間という時間を要する大がかりなものでした。

もちろん麻酔をかけられていた私にとっては一瞬の出来事でしたが、
それが一瞬とは程遠いものだったということは、術後のあらゆる身体的苦痛がはっきりと物語っていました。

あまり思い出したくないので、ここでは詳細には触れませんが、
あれほど身体的に苦しい思いをしたのは、私の人生で後にも先にもあの術後の2週間だけです。
(以前こちら↓にその時の体験を少し書きましたので、興味のある方はどうぞお読みください)

お医者様は、癒しの専門家ではない

術後しばらくは、歩くこともままならなかった私ですが、
徐々に回復し、手術から数ヶ月後には放射線治療も受けました。

ようやく体調が戻り、
その時家庭内で持ち上がっていた別のゴタゴタも解消に向かい、
ふたたび、自分が人生でやり残したと感じていた、子どもについて考える余裕ができたのは、手術から半年以上経ってからのことでした。

 

・・・続く。

先週末、関西に出張し、20数年ぶりに母校の阪大を訪ねました。
キャンパス自体はきれいになっちゃってびっくりしましたが、変わらなかったのが、阪大坂を上がったところにあるこの池。
当時から自然豊かで大好きな場所でした。
この日も白鷺を見かけました。

 

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