わーいわーい


本当に、この日記の気まぐれぶりには我ながらあきれるほどです。二週間も何も書かなかったかと思えば、二日連続で書いたりして。今日は、とてもうれしいことがあったのでまた書いてしまいました。

私が翻訳したソマティック・エクスペリエンスの紹介本「心と身体をつなぐトラウマ・セラピー」ですが、地味ながらちゃんと売れ続けているようです。

そして今日、アマゾンに3件目のレビューが投稿されているのを発見しました!

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どなたかは存じませんが、ヴィパサナ瞑想にも造詣が深い方のようです。きちんと読み込んでとても的確な批評をしてくださっていて、うれしい限りです。

ヴィパサナといえば、懐かしいですね。私が通っていたカリフォルニアの大学院は、本当に素晴らしい学校だったのですが、何が素晴らしいといって、セラピストを目指す学生に対するセルフケアの必要性をこれでもかと強調してくれるところが素晴らしかった。セラピストにとってセルフケアがきちんとできるかどうかは致命的に大切なことです。自分のケアがきちんとできていなかったら、クライアントの持ってくる問題に押しつぶされてしまいかねないし、第一、自分を犠牲にして他に尽くすような姿勢をもしセラピストが持っているとしたら、クライアントに対するロールモデルとしてすでに失格です。

というわけで、私の大学院の先生たちが皆口をそろえて言っていたのが、「瞑想しなさい」ということでした(実際に瞑想から始まる授業もたくさんありました)。自分の心の平安を保ち、自分の内部を見詰めるという作業は、セラピストの卵にとって、自分がセラピーにかかることと同じく本当に大切です。(日本の大学院って、こういうことちゃんと教えてくれるんでしょうか?)

それで私は、カリフォルニア時代にさまざまな瞑想を試してみたのですが、ヴィパサナも結構好きな瞑想法のひとつでした。サンフランシスコ郊外にはSpirit Rockという大きなヴィパサナ瞑想のセンターがあって、そこで12日間の瞑想合宿に参加したこともあります。12日間、他の人とは一切話さず、読書もものを書くこともせず、ひたすら朝から晩まで瞑想するという生活で、その期間中は本当にさまざまなプロセスがありましたが、瞑想を終えてシャバに出てきたときの心の穏やかだったこと。あれほど心が澄み切って平穏だったことは後にも先にもないんじゃないでしょうか。楽しかったなあ。
最近は、日本にもヴィパサナのセンターができたようなので、機会があればまた行ってみたいものです。

話がそれてしまいましたが(笑)、レビューを読んで改めてしみじみと、「これっていい本だよなあ・・・」と感慨にふけってしまいました。トラウマを本気で癒したい方には、これ以上素晴らしいメソッドはないと私は自信を持って断言できます。
まだ読んでいない方、必読ですよ(笑)。