魔女修行

1年ほど前から、札幌の魔女たちのグループに入れてもらっています。

下は30代から、上はまもなく70歳になる女性たちの集団なのですが、
彼らがもう、とんでもなくパワフルなのです。

メンバーの共通点は、山と自然をこよなく愛していることで、
毎日のように山に登ったり山道を走ったりしている人ばかりです。
中には1日数十キロは平気で走ってしまうトレイルランニングの招待選手や、
毎年100キロマラソンを走っている人、
男女混合のトレイルランニングのレースで男子よりも上位に入賞する猛者もいます。

そして彼らのもう一つの特徴は、ものすごく生きるスキルが高いこと。

メンバーたちは、自宅の庭で野菜を育て、巣箱を置いて養蜂をしていたり、
(住宅街でです)
山に入ると、ほぼ全ての植物の名前を教えてくれたり、
雪の上の足跡を見るとどの動物かすぐに分かったり、
山菜とキノコの知識がものすごく豊富で、「この時期に野菜を買うなんて勿体無い」と、シーズンになると山からまるで畑のように(笑)たくさんの収穫物を持ち帰り、それらを全て保存食に加工していたり、
お店で買った有精卵を自分で孵化させて、そのニワトリに卵を産ませていたりなど、
皆、むちゃくちゃ生活力が高いです。

そんな彼女たちなので、昨年9月に北海道で自身があった時も、誰一人ビクともしていませんでした。

これは以前にも少し書きましたが、
メンバーの一人などは、震災直後から、自分の庭で採れた野菜を入れたリュックを背負い、自転車で市内をパトロールして、知人に会うたびに野菜を配っていましたし(笑)、
彼女のおかげで、空いてるガソリンスタンド情報などもすぐに届いたし、
停電していた時もみな、困るどころか、「星がすごくキレイだった!」と大喜びでした。

 

私は敬愛の念を込めて、彼らを「山魔女(やまじょ)」と呼んでいます。

 

私の見る限り、山魔女たちには、自然や薬草に詳しく、生活力(金銭的な意味ではなく、本来の意味での)がものすごいという特徴以外に、いくつかの共通点があります。

 

ひとつめは、真剣に遊ぶこと。

彼女たちと山に入ると、こっちにサクラソウが咲いていると言っては歓声を上げ、
あちらのシラネアオイがキレイだと言っては一斉に写真を採り、
山ぶどうを見つければその場で食べ始めます。

この冬は登山道を外れた冬ならではの稜線歩きの楽しみを彼女たちから教わったのですが、
このグループで冬山に行くと、必ず尻滑りがセットでついてきます(笑)。
かなりの年齢のオトナ女子たちが、キャーキャー叫びながら、場合によっては何度も坂を上がってまで、子どものように尻滑りを楽しむのです。

ちなみに、私たちのリーダーは、北大卒のバリバリの理系女子で4児の母ですが、
冬は毎日山に入り、下りは必ず尻滑りをしていました(笑)。
ほかにも、尻滑りをしすぎて、スボンのお尻が破けた人もいます(アラフィフ女性です 笑)。

皆、山の中で楽しんでいる時の目の輝きが半端ではありません。
だから彼女たちは皆、年齢よりもずっと若く見えます(そして体力も半端ないです)。

 

もうひとつは、ひとり時間をとても楽しんでいること。

週に一度、皆で山には登りますが、
それ以外の時間には、皆単独で山に入ったり、畑をやったり、キノコ採りに行ったりと各々好きなことをしていて、あまり群れているイメージがありません。

「ひとりでも、いくらでもやることがあるわ」と、自分自身と過ごす時間をとても楽しんでいます。
私はかなりのさみしがりやなのですが、彼女たちを見るたび、自分の一番の親友は常に自分であるべきだなあと、改めて思います。

 

そして、三つめは、皆、ものすごく自然に人助けをすること。

震災の時に野菜を配り歩くのはもちろん、
山へ行く途中、雪の中で立ち往生している車を見かけたら、すぐに降りて駆け寄るし、
(そして車にはそういう時のための装備もちゃんと積んである)
メンバーの誰かが何かで困れば、あっという間に皆が集まり、たちどころに解決策が練られます。
私も最近、かなり精神的に行き詰まったことがあり、夜の9時過ぎに山魔女のリーダー格2人に連絡をしたら、
すぐに近くのスタバに集合してくれ、話を聞いてくれました。
(しかもひとりは家から歩いてきました 笑。かなりの距離があっても大抵は歩いてしまうのも彼らの特徴のひとつ。私には全然マネできません)
そしてその場ですぐ何人かにメッセージしてくれ、
私の困りごとは、ものの二日で解決してしまいました(笑)。

これらを全て、まったく恩着せがましくなく、軽々とやってしまう彼ら。
もう、敬愛するしかありません。

 

ということで、山魔女の会での山歩きは、間違いなく私の毎週のハイライトなのですが、
(体力や仕事の都合でなかなか毎週は出られないのが残念)
今週は、その中でも年に一度のお楽しみの、札幌近郊の某所にウド採りに行って参りました。

歩きだした頃は雨でした。

 


あちこちに花がいっぱい。私の好きなヒトリシズカ。

 


カタクリ。

 


サクラソウ。

 


これまた大好きなエゾエンゴサク。

 

ニリンソウ。

 

ウドの収穫もこの通り。

 

魔女たちのすごいところは、リュックに鍋や油を積み、その場で採れたての山菜を天ぷらにしたり汁物にしたりしてくれるところです。

まずはよもぎ、笹ダケ、ブドウの葉。

 

天ぷらの横では、長野出身の魔女が長野の郷土料理、ウドの鯖味噌汁を作っています。

 

そしてお楽しみの持ち寄りランチです。今日は揚げたて天ぷらとウド味噌汁のおかげでいつもに増して豪華でした。

 

食後はヨモギのお茶。すごく美味しかった。採れたてだからでしょうね。

 


まるでウドの行商人のようですね(笑)。
ちなみに、近くの直売所ではウドが3本三百円で売っていたそうです。私たち、何本採ったんだろう・・・換算したら結構な額かも。娘の保育園のお母さんたちに、ひとり300円〜1000円ぶんずつくらい(笑)配ってきました。

 

もちろんこの晩は家でもウド三昧でした。天ぷら、きんぴら、ツナマヨ和え。
わたし、あらゆる山菜の中でおそらくウドが一番好きです(二番目はアズキナ)。

 

本当に、素晴らしい魔女たちに囲まれて幸せです。
まだまだ彼女たちの足元にも及びませんが、私もぼちぼちと魔女修行に励みたいと思います。

 

 

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