ついに朗報〜娘を我が家に迎えるまで その22

前回の記事の続きです。

名前が降りてくる〜娘を我が家に迎えるまで その21

「トイレで名前降ってくる事件(笑)」から約5ヶ月後の、2014年7月初めのある夕方のことです。

私はその日まで1週間東京に出張していて、
札幌に戻り、駅まで迎えに来てくれた夫と一緒に自宅に着くと、留守番電話が点滅しているのに気づきました。

再生すると、蚊の鳴くような男性の声でメッセージが入っていました。

あまりにもか細い声で、全然聞き取れないので、
いたずら電話かと思って消去しかけましたが、
念のため、ボリュームを最大にしてもう一度聞いてみました。

・・あれ?

「児童相談所の・・」って言ってる気がする。

夫と2人、電話に耳をくっつけて、もう一度聞いてみました。

確かに「札幌児童相談所のSです」って言ってる!

すでに午後5時を回っていたので、夫があわてて児相に電話しました。

幸い電話がつながり、無事Sさんに取り次いでもらえました。

「・・はい。はい。委託ですね。もちろんです」と夫。

 

養子縁組里親の認定を受けてから1年3ヶ月。
待ちに待った委託の打診がついにきたのです。
(のちに知ったのですが、認定後1年3ヶ月と言うのは、待機期間としては短い方だったそうです。認定順に委託されるとは限らないようで、我々は何てラッキーだったんだろうかと思います)

夫は、わたしに聞こえるよう、電話口で担当者の言葉をそのまま繰り返してくれました。

「・・・生後4ヶ月の」

 

・・・どっち?

 

「・・・女の子

夫がこう言った瞬間、踊り上がった私でした。
(比喩ではなく、ほんとにその場で踊ってしまいました 笑)

新生児ではないけれど、まだ十分に小さな赤ちゃん。しかも女の子!
ほぼ希望通りです。
いよいよ、我が家に赤ちゃんがやってくるかもしれない。
夫と二人、大喜びしたのは言うまでもありません。

 

3日後、詳しい説明を聞くために私が児童相談所に出向きました。
(7月は夫が一年で最も多忙な時期で、二人のスケジュールが揃うのを待つといつ行けるか分からなかったので、私一人で行くことにしました)

部屋に通されて、ドキドキしながら待っていると、Sさんが、ファイルを小脇に抱えてやってきました。

机の上に置かれたファイルの表紙には、その女の子の名前と、「2014年2月14日生」と書かれてありました。

 

この子は、バレンタインデーに生まれたんだ。

すぐに頭をよぎったのが、彼女の誕生日の2日後(2月16日)に私に降ってきた名前のことでした。

・・・これ以上分かりやすいメッセージがあるでしょうかo(^▽^)o。

 

ああ、やっぱりこの子だ。
この子がうちに来ることになってるんだ。

そう、ゆるぎなく確信しました。
Sさんはまだ、その子についての説明を始めてもいませんでした(笑)。

 

Sさんによると、彼女は、生後1ヶ月の時に乳児院に託されたそうです。

もちろん、乳児院に来ざるを得なかったのは、かなり悲劇的な状況ゆえのことだったので、
児相としては、まずは養親候補に説明して、打診を受けるかどうか確認したかったのだと思いますが、
彼が説明し終わるのと同時に私は言いました。

「まったく問題ありません」
夫に相談しようとさえ思いませんでした。
(もちろん夫も全く気にしないことは分かっていました)

 

赤ちゃんとの初対面は、さすがに夫婦そろって行きたかったので、
面会日は、2週間ほど先になりました。

普通の夫婦にとっての十月十日が、私たちには2週間だったわけです(笑)。

指折り数える日々は、あっという間に過ぎてしまいました。

 

・・・続く。

 

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