子どもは、自分のためにもらっていい〜娘を我が家に迎えるまで その2


前回のポスト、あまりに反響が大きくて驚いています。

子どもは、もっと気軽にもらっていい〜娘を我が家に迎えるまで その1

個別のメッセージも何通もいただき、
養子を希望する方、養親に育てられた方、さまざまな方がご自身の体験をシェアしてくださいました。
感謝です。
(返信が追いついておりません・・・ごめんなさい! しばらくお待ちください)

 

養子縁組について語る時によく言われるのが、
「子どものための制度であり、親になりたい人のための制度ではありません」という言葉です。

厚労省が自治体あてに出している、里親委託のガイドラインという文書が、その根拠になっています。

そこには、養子縁組の意義について、
「保護者のない子ども又は家庭での養育が望めない子どもに温かい家庭を与え、かつその子どもの養育に法的安定性を与えることにより、子どもの健全な育成を図るものである」

と書いてあります。

 

民法の規定には、「法律婚をしている25歳以上の夫婦であること」と書かれているだけですが、
自治体にもよりますが、通常はそれに加えて、
心身ともに健康であること、
経済的に安定していること、
45歳以下、
一定以上の広さの住居、
・・・などの条件が、養親希望者には課されます。

 

さらに、民間の養子縁組団体によっては、
子どもが満3歳になるまでは夫婦いずれかが育児に専念、
人格者(そうあからさまに記載されてるわけじゃないですが、要はそういう意味のことが書いてある・・・笑)、
子どもの性別は選べない、
子どもにどんな障害があっても受け入れる、
・・・などの条件を打ち出しているところも結構あります。

 

・・・ハードル高いったら。

 

あのですね〜、
「社会的養護が必要な子どもになるべく温かい家庭を与えたい」なんて高尚な理由で養親を希望する人なんて、ほとんどいないと思います。

 

私も含めて、「子どもが授からないけど、どうしても子どもが欲しい」という切実な親がほとんどじゃないでしょうか。

ただでさえ子どもが授からずに苦しんでいる人たちに対して、そんなにハードル上げてどうするよ?

 

しかも、世の中には、
シングルマザー
シングルファザー
共働き家庭の子ども
祖父母に育てられている子ども
だって、たくさんいるのに。
(というか、この資料を見ても分かるように、今の世の中、専業主婦家庭よりも共働き家庭の方がずっと多いよ)

 

米国のように、シングル、高齢者、ゲイのカップルなど、あらゆる人が子どもをもらえる社会になればいいと本当に思います。

だって、子どもを欲しいと思うのが、結婚している夫婦とは全然限らないはずだから。

多様な家族が増えれば増えるほど、世の中全体が豊かになると思うから。
(ちなみに、私の米国やブラジルの友人には、子持ちのレズビアンカップルが結構います。
みんな、とても幸せそうです)

 

そして、自分で産むのではないからこそ、性別の希望くらい、ある程度聞いてもらったっていいのにな〜とも思います。

だって、自分の望む性別の子どもを託された方が、親も幸せですよね。

このブログを長く読んでいる人には耳タコでしょうが(笑)、
まず親が幸せでなければ、子どもは絶対に幸せにはならないというのが、私の一貫した主張です。

子どもを元気にするために、親ができるたったひとつのこと

(最近この記事の引用率高い・・・笑)

 

親が本当は男の子を望んでいたのに、
生まれてきた自分が女だったので、親にがっかりされた。
それ以来、自分の性別を否定し、親に認めてもらおうと、男のようにがむしゃらに頑張ってきた・・・。

私とのセッション中に、誕生直後のそういう記憶にアクセスして号泣するクラアントさんは珍しくありません。

 

だったらなおのこと、選択の余地がある養親には、自分がいちばん育てて幸せと感じる子どもとのマッチングをすればいいと思うのです。
(ちなみに、子どもの性別を希望することに関しては、米国在住のベテラン養親さんが、こちらのブログで私の考えとまったく同じことをおっしゃっています。ぜひお読みください)

 

・・・だって親が幸せであることが、本当は何よりも子どものためになるんですよ。
国が本当に、「子どもの健全な育成を図」りたいのであればね(笑)。

 

「親になりたい」と思うのに、高尚な理由なんて、何もいらないと思います。

 

子どもは、自分が幸せになるためにもらっていいんです。

というか、「誰かを幸せにしたいから」という理由で何かをすることは、邪道です(きっぱり)。
(これもこのブログをお読みになっている方には耳タコですよね 笑)

 

まず、自分がいちばん幸せになる。

そういう親に育てられる子供は、実子・養子問わず必ず幸せになると、私は確信しています。

すみません、虹の写真ばかりで。
前回の記事をポストした日の午後、札幌にものすごく大きな虹がかかりました。
このときの虹よりもさらに巨大でした。

びっくり。

宇宙に後押しされてるな〜(笑)。

運転中だったのでちゃんとした写真は撮れませんでしたが。
車から降りたときにはすでにほとんど消えかけていました(この写真は消える直前の虹の端っこ)。

ちなみに、この時も娘と一緒でした。
どんだけ虹の子なんでしょうね・・・o(^▽^)o。

 

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