家族の代わりにセラピーを申し込むのはやめましょう。


私のところには時々、「夫(妻、娘、息子……)にセラピーを受けさせたいので、本人に代わって申し込みます」というメールが送られてきます。
それに対する私の答えは、いつも同じです。昨日もたまたまそういうメールを受け取ったので、同じことを考えている方向けに、私の返信をここで公開しておくことにしました。家族にセラピーを受けさせたいとお考えの方は、どうぞお読みください。昨日の方のメールには、「(躊躇している本人をセラピーに連れていく)魔法の言葉はありませんか?」という質問があったので、それに対するお答えも、本文中に書きました。

ーーーーセッションのお問い合わせありがとうございました。
原則として、成人の方のセッションのお申し込みは、ご本人からの連絡のみに対応しております。セラピーを受けるうえで最も大切なことは、本人の癒されたいという意志だからです。癒しは完全に本人次第であり、周囲の方がいくらやきもきして、首に綱をつけて引っ張ってきても、うまくいかないのです。「魔法の言葉」はありませんし、そのような言葉が仮にあったとしても、それを使って自分以外の人間の行動を操作するべきではないと私は考えています。ご本人が治りたくないのであれば、それは本人の意志なので、周りはそれを尊重するしかないのです。ご家族さまが自分から癒されたくなるのを待つのが一番です。
ということで、ご期待に添えずに申し訳ございません。
将来、ご家族様本人から連絡をいただける日がくるのを楽しみにしております。ーーーー

身近な人が苦しんでいるのを見ると、家族や友人はやきもきしますよね。でも、癒しは本当に本人次第。どんなに気をもんでも、本人がその気になるのを待つしかないのです。それがどうしても待てない、相手の状態が気になっていてもたってもいられない・・・というのであれば、本当にセラピーを必要としているのは、家族ではなく、あなた本人です。なので、家族を引っ張って来ようとするのではなく、ご自分がセラピーを受けてみましょう。自分がセラピーを受けることで、思ってもみなかった気づきがあったり、相手がまったく違って見えてきたりするかもしれません。

今日もどうぞ良い一日を。

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