思い通りの人生を生きるー「引き寄せの法則」考③


(追記、変更あり)

皆様、

こんにちは。続けてのポストです。

いやあ、本当にピアノがある暮らしっていいですね。
今回、調律と一緒にサイレンサーを取り付けてもらったので、
さっきまで、気づいたら一時間ほど夢中でピアノに向かっておりました(夜でも弾けるのがうれしい)。
ピアノにまともに触るのは10年以上ぶりなのですが、
やっぱり、子どもの頃にやっていた楽器というのは、身体が覚えているものですね。
中学生のときに発表会で弾いたシューベルトの即興曲、つっかえながらですが何とか楽譜を見ながら最後まで弾けたのに我ながら感動しました。
夢中でピアノを弾いていたお陰で、風邪も心なしか良くなったような気がします。
大人になってから始めたチェロは、身体の調子が万全でないと触る気もしないのですが(笑)。

さて、前回の話の続きです。
「思い通りの人生」のからくりについてです(しつこくてすみません。一気に書かないと一生書かない予感がするので 笑)。

前回、前々回のポストで、
思い通りの人生を生きるのがいかに簡単か、
でもそれが、実はいかに面白くないか、
についてのお話をしました。

でも、誰の人生でも実は思い通りになるし、
その一方で、何が起こるか分からない醍醐味にも満ちあふれていると私は思っています。
一見、このふたつは矛盾しているようですが、ちっともそんなことはありません。

その理由を、これからご説明しますね。

私は最近、「ワーク」という自己探求メソッドを開発したバイロン・ケイティさんの本にはまっているのですが、
彼女は、この世界には3つの領域しかないといいます。
それは、
「私の領域」「あなた(他者)の領域」「神の領域」
です。
私も本当に、その通りだと思います。
そして、彼女の区分に従えば、
自分の思い通りになるのは、「私の領域」に限っての話です。
私がしたいこと、私が欲しいもの、私がつきたい仕事……これらはすべて、「私の領域」の話です。
全部、自分の自由になるので、引き寄せられない方がおかしいと私は思っています。
そんなわけで私は、自分が本当にやろうと思ったことでできないことは何一つないという、何の根拠もない自信に満ちて生きてます(笑)。
もちろんそこには、すべてのものごとに対する感謝が大前提になりますが。

そして「あなたの領域」「神の領域」に関してですが、
これは、思い通りにならないのが当たり前です。
例えば、夫や子どもを思い通りにしようとしても、決して上手く行きません。
何故ならそれは他者の領域であって、自分の領域ではないからです。
(この理由で、私は「夫(子ども)を何とかして欲しいので、彼らをセラピーにかからせたい」という方には、まずご本人に来ていただくようにしています。
「何とかしたがっている」のは自分であって、あなたのご主人やお子さんではないからです)
これは自戒も込めてなのですが、
人間関係のトラブルは、大抵の場合、他者を自分の思う通りにしたいと思うところから来ていますよね。
他人は、自分の思い通りにならないために存在してくれているのであって、
それだからこそ、この世界が豊かになっているんですよね。

そして3番目が「神の領域」です。
たとえば、自然災害、人間の生死などは、まったく人知が及ばない神の領域ですよね。
神の領域で起こることをすべて、両手を広げて歓迎できれば、あなたはすでに人生の達人です。
(私自身も、まだ完全な達人の域には達していないと思います 笑)

神の領域を扱ううえで難しいのは、
この領域で起こることを、「私の領域」と混同してしまう場合が多々あることです。

自分のコントロールが及ぶものと、及ばないものを、どうやってきれいに見分けるか。
これって実は、結構な眼力を必要とすることかもしれません。

その最たるものが、自分の身体です。

私は、自分の身体は自分の領域ではなく、神の領域に属すると思っています。
ロバート・フルフォード博士は、私の大好きな本「いのちの輝き」の中で、
「神はエネルギーというかたちをとって、われわれひとりひとりの内部にいる」と言っていますが、
私も本当にその通りだと思います。
私たちは、自分が身体を鍛えれば、良いサプリメントを取れば、医者にかかれば健康な身体を維持できると思いたがっていますが、実は違うと思います。
身体は、私たちの頭脳や意志がはるかに及ばない、身体の叡智に従って生きていると私は感じます。
病気や身体の不調というのは、身体という果てしない叡智からの深いメッセージであり、
私たちができることは、そのメッセージに耳を傾けようとすることだけです。
そして、本当の意味でそのメッセージに耳を傾けることができたとき、
そこで身体が見せてくれる世界は、私たちの頭ではまったく想像が及ばない素晴らしい世界のはずです。

だから病気で苦しんでいる方は、健康な身体を引き寄せようと頑張るのではなく、
ひたすら今の自分の身体の声に耳を傾けていただければと思います。
がんや背中の痛みなどの身体症状が、どれほど深い叡智の固まりであるか、
私はクライアントの方たちとのセッションで、それを日々実感しています。

以上、3回シリーズで私的「引き寄せの法則」考をお送りいたしました(笑)。
お楽しみいただけたようでしたら、うれしく思います。

神の領域の造形は、人間の手によるどんな創作物にもかないませんよね。