癒しが起こるとき

皆様、

毎日暑いですね〜。
札幌もここ最近は、連日30度を超える真夏日です。
まあ、札幌の場合、8月も後半になると秋風が吹き始めるので、
短い夏を、思い切り楽しみたいと思います。

さて、私にはいくつか趣味があります。
一番は何と言っても音楽です。
バロック、クラシックが大好きで、
下手すると週に3回は演奏会に足を運びます。
(先日は、近くのステンドグラスが美しい教会で開かれたバロックのコンサートを聴いてきました。
バロック楽器の音って、繊細で本当に大好きです)
下手ながらも、自分でも細々とチェロを習ってもいます。

でも最近、音楽よりもはるかにハマってしまった趣味がひとつできました。

それはずばり、畑の草取りです(笑)。

私には、千歳で有機農業をやっている大切な友人夫妻がいるのですが、
先日彼らのところへ遊びに行き、たまたま草むしりを手伝って以来、すっかりはまってしまい、
ここのところ、毎週彼らの畑に草取りに出かけています。

彼らは、無農薬で本当においしい野菜を育てているのですが、
多品目を少量ずつ栽培しているうえ、今の時期は野菜の出荷も重なり、とても畑の草取りまで手が回らないのです。
これ、何の畑かお分かりでしょうか?

正解は、タマネギ畑です(笑)。手前にひょろっと見えているのが玉ねぎ。雑草の方がずっと背が高いですね。
半日草むしりをした後の写真がこちら。

だいぶタマネギ畑らしくなってきました。すごい達成感(笑)。

実は、私は昔から草むしりが大好きで、
サンフランシスコに住んでいたときも、アパート住まいで庭がなかったので、草ぼうぼうの友人の庭でわざわざ定期的に草取りをさせてもらい、ずいぶん重宝がられました(笑)。

何故こんなに草むしりが好きか改めて考えてみると、
草むしりをしている時には、一種の「ゾーン」に入れるからなんです。

そこにあるのは、私と、目の前にある草だけ。
もちろんいろんな考えも浮かびますが、何故か草を取っているときは、あまりそうした考えにはまってしまうこともないんです。
私は集中力がなく、ひとつのことに1時間以上集中することはあまりありませんが、
ひたすら草と向き合っていると、いつも気づいたら2時間くらい経過しています。
でもいつも、それが30分くらいにしか感じられない。

私のところに来るクライアントの方たちも、特に最初のセッションの終了時に、
「えっ、もう1時間も経ったんですか?」と言う方が結構いますが、
この「時間感覚が変わる」とき、
つまり、ゾーンに入っている時というのは、癒しにとってとても大切な瞬間です。

癒しというのは、「今、ここ」にいない限り、決して起こることはありません。
つまり、頭でいくら考えても、理解が増えはしても、実際に自分の心身が癒されることはないのです。

でも、何かに没頭している時、癒しは必ず起こる。
それが私にとっては草取りな訳です(笑)。
何時間も草取りをした後は、身体はもちろん疲れますが、
自分の心身の深いところがリセットされる感覚があります。
彼らの畑の雑草は半端なものではないので、私にとっては癒しの宝庫です(笑)。
おまけに友人たちとの楽しいおしゃべりと、自家製の野菜たっぷりのお昼ご飯がついてくる。本当に、何という贅沢な時間であることか(笑)。

アメリカで、シュタイナー系の情緒障害児のための施設で働いていたときも、
小さな女の子が一人でままごとに没頭しているときは、決して邪魔をしてはいけないと言われました。
「その時に、彼女の心身では重要なことが起こっているから」と。

その時はあまりぴんと来なかったのですが、
今改めて思い出すと、本当に腑に落ちます。

癒しは、セラピーにかからなければ起こらないというものではありません。
なるべく自分が大好きで没頭できることを見つけて、時間を忘れてそれをやってみる。
そういう時間の中に、癒しはたくさん隠れています。

皆様が、そういう何かを日々の生活の中で見つけられますように。