セラピストの椅子に座っていると・・・・


こういう仕事をしていると、クライアントの方たちから、実にさまざまなことを聞かれます。
中には、私の友人や家族が聞いたら大爆笑しそうな質問も・・・。

「先生でも、怒ることってあるんですか?」
「先生でも、生きるのがつらいことってありましたか?」

・・・はい、いっぱいあります(笑)。

私がいかに短気で、ちょっとしたことでくよくよ思い悩み、大騒ぎしていることが多いかは、私の身近な人々ならば誰でも知っています。

でも、昔はもっとひどかったんですよ。

私がセラピーの勉強を始めたりして、自分自身に向き合おうと思ったのは今からちょうど10年前でした。
そのとき誰かに「自分を見つめ直す作業は10年はかかるよ」と言われて、うんざりしたのを覚えています。

・・・でも、今振り返ってみると、本当にやってよかったと思います。

昔の私は、自分が嫌いでたまりませんでした。自分が嫌いだと、どうしても周囲の人からの評価に頼ってしまうので、がむしゃらに勉強し、働き、いつもへとへとでした。
でも今の私は、当時のそんな自分が不思議に思えるほど、自分のことを素直に受け入れています。
そして、「何もせず、ただいるだけ」の幸せをしみじみと噛みしめることが多いです。

それに、もっと良かったのは、この状態に達するのに10年も必要なかった(笑)。
たぶん、5年目くらいにはかなり楽になっていたはずです。

もちろん、そこに至るまでは、幾度も本当に暗い淵をのぞきこむような体験もしましたが、
それをやったお陰で、昔とは比較にならないほど、生きるのが楽になりました。

なので、私は、自分の経験から、私のところへいらっしゃるクライアントの方がどんな状態でも、まったく心配していません。

一番大変なのは、「自分を癒そう」という決意をすることです。これは、私を含め、他の人がどんなに頑張ってもできない。自分で決心するしかないのです。

そこの覚悟さえできていれば、どんなに時間がかかっても、途中で前より悪くなったように思えても大丈夫です。あなたは確実に正しい道にいるし、必要な助けはすべてやってきます。

人生は長いのですから、今、楽になりましょう。

経験者からのメッセージでした(笑)。

北海道神宮は今、梅が満開です。桜よりも後に梅が咲くのって、いかにも北海道らしくて私は好きです。花としては桜の方が好きですが(笑)。